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動画配信サービスのフィッシング詐欺に注意!Netflix・Amazonを装った手口の見分け方と対策を徹底解説

動画配信サービスを狙うフィッシング詐欺が急増している理由

Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、U-NEXT、Disney+といった動画配信サービスの利用者が増加する中、これらのサービスを装ったフィッシング詐欺が深刻化していますよ。

警視庁やフィッシング対策協議会の報告によれば、動画配信サービス関連のフィッシング詐欺報告件数は年々増加傾向にあります。

なぜ動画配信サービスが狙われやすいのでしょうか。

理由は大きく3つあります。

まず、利用者数が多いため詐欺師にとって「狙いやすいターゲット」だということ。

次に、多くの利用者がクレジットカード情報を登録しているため、情報を盗めば直接的な金銭被害につながること。

そして、月額料金の支払いや契約更新といった定期的なやり取りがあるため、「支払いに関するメール」に対して利用者が警戒心を緩めやすいことが挙げられます。

フィッシング詐欺は決して他人事ではありません。

あなたのメールボックスに届く「アカウント停止」「支払い失敗」「契約確認」といったメールが、実は巧妙に仕組まれた罠かもしれませんよ。

Netflix・Amazon Prime・Huluなど主要動画配信サービスを装った手口の実態

実際にどのような手口でフィッシング詐欺が行われているのか、主要な動画配信サービスごとに見ていきましょう。

Netflixを装ったフィッシングメールの特徴

Netflixを騙るフィッシングメールでは、「アカウントが保留になっています」「メンバーシップを一時停止しました」といった件名で送られてくることが多いです。

メール本文には「アカウントを更新する」「支払い情報を確認する」といった赤いボタンやリンクが埋め込まれており、クリックすると偽のログインページに誘導されます。

Netflix公式は「メールやSMSで個人情報の提供をお願いすることはありません」と明言していますから、情報入力を求めるメールには絶対に応じてはいけませんよ。

Amazon Prime Videoの偽メールに要注意

「プライム会費のお支払いができませんでした」「お客様のプライム会員資格は停止されました」という件名のメールが届いた経験はありませんか。

これらはAmazonを装った典型的なフィッシングメールです。

見た目はAmazon公式からの通知にそっくりですが、実際は個人情報を盗むための詐欺メールなんですよ。

送信元のメールアドレスをよく確認すると、「@amazon.co.jp」ではなく、似たような別のドメインになっていることがほとんどです。

Huluの公式を装った巧妙な偽サイト

Hulu公式も「Huluを装ったフィッシングサイト(偽サイト)やフィッシングメールが出回っている」と注意喚起を出しています。

特に「メール内に記載されたリンクへアクセスし、個人情報やクレジットカード情報の入力はしないようお願いいたします」と明確に警告していますよ。

U-NEXTやDisney+を騙る詐欺メールも増加中

U-NEXTを装ったなりすましメール、Disney+の名前を騙った不審なメールやSMSも確認されています。

これらのサービスも公式に「支払い情報を求めるメールやSMSは送信していない」と発表していますから、そのようなメッセージを受け取ったら詐欺を疑いましょう。

フィッシング詐欺メールの見分け方を徹底解説

フィッシング詐欺メールには共通する特徴がありますから、以下のポイントをチェックすれば見分けることができますよ。

送信元のメールアドレスを必ず確認する

最も重要なのは送信元のメールアドレスです。

一見すると公式に見えても、メールアドレスの「@」以降のドメイン部分を確認してみてください。

Netflix公式なら「@netflix.com」、Amazonなら「@amazon.co.jp」、Huluなら「@hulu.jp」が正式なドメインです。

送信者名が「Netflix」「Amazon」となっていても、実際のメールアドレスが全く異なる場合は詐欺メールと判断できます。

携帯のキャリアメールアドレスやフリーメールアドレスから送られてくることも多いですよ。

URLのドメインをクリック前に確認する

メール本文に記載されているリンクやボタンにマウスを合わせる(スマートフォンなら長押しする)と、実際のリンク先URLが表示されます。

この表示されたURLをよく見てください。

公式サイトのドメインと異なる場合や、やたらと長く複雑な文字列が含まれている場合は、フィッシングサイトへの誘導リンクである可能性が高いです。

「netflix-support.com」「amazon-update.net」のように、一見本物に見えるドメインでも、公式ドメインとは異なる偽サイトですから注意しましょう。

不自然な日本語表現に注目する

フィッシングメールには、日本語として不自然な表現や誤字・脱字が含まれていることが多いです。

「お客様のアカウントは停止されました確認してください」のように、句読点がおかしかったり、文法が不自然だったりします。

また、「緊急」「至急」「24時間以内」など、過度に緊急性を煽る表現が使われているのも特徴ですよ。

冷静に文章を読み返せば、違和感に気づけるはずです。

身に覚えのない請求や通知には反応しない

「注文していない商品の発送通知」「登録していないサービスの会員登録完了メール」など、明らかに身に覚えのない内容のメールは、詐欺である可能性が極めて高いです。

焦ってリンクをクリックする前に、一度立ち止まって考えることが大切ですよ。

動画配信サービスのフィッシングサイトの特徴と注意点

メールのリンクをクリックしてしまった後、表示されるフィッシングサイトにも特徴的な兆候があります。

本物そっくりだが細部が異なるログインページ

フィッシングサイトは、本物の動画配信サービスのログインページを精巧にコピーして作られています。

ロゴやデザイン、配色まで本物そっくりですが、URLバーに表示されているドメインが異なっていますよ。

また、ページ内のリンクが正常に機能しなかったり、会社概要やプライバシーポリシーなどのページが存在しなかったりします。

個人情報の入力を執拗に求めてくる

正規の動画配信サービスでは、すでにログインしているユーザーに対して、改めてクレジットカード番号や暗証番号の入力を求めることはほとんどありません。

フィッシングサイトでは、通常必要ない情報まで入力を求めてくる場合があります。

クレジットカードのセキュリティコード、暗証番号、生年月日、電話番号など、多くの個人情報を一度に要求してきたら危険信号ですよ。

SSL証明書がないか無効になっている

正規のサービスサイトでは、URLが「https://」で始まり、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されます。

フィッシングサイトでは、この鍵マークがない「http://」で始まるURLだったり、証明書エラーが表示されたりすることがあります。

必ずアドレスバーを確認する習慣をつけましょう。

ライブ配信を装った新しいフィッシング詐欺の手口

最近特に増加しているのが、スポーツなどのライブ配信を装ったフィッシング詐欺です。

警視庁も「ライブ配信を騙るフィッシング詐欺」として注意喚起を行っていますよ。

無料ライブ配信を謳って誘導する手口

サッカー、ゴルフ、ラグビーなど人気のスポーツイベントの際に、「サッカー LIVE」「無料 生中継」などのキーワードで検索すると、偽の動画配信サイトが検索結果に表示されることがあります。

これらのサイトでは、「LIVE」と表示された画面になるものの実際には視聴できず、「会員登録すれば無料で視聴できます」といったメッセージとともに、登録フォームへのリンクが貼られています。

このリンク先が個人情報を盗むためのフィッシングサイトなんですよ。

SNSや動画配信サイトのコメント欄に貼られた詐欺URL

YouTubeなどの動画配信サイトのコメント欄や、TwitterなどのSNSに「無料でスポーツの試合が見られます」といったコメントとともに怪しいURLが貼り付けられていることがあります。

これらも典型的なフィッシング詐欺の手口ですから、安易にクリックしてはいけません。

公式放送を装った巧妙な罠

過去には、ゴルフのメジャートーナメント大会や日本で開催されたラグビーワールドカップなど、大規模なスポーツイベント時に無料のライブ配信を装ったフィッシングサイトが多数確認されました。

人気イベントほど詐欺師に狙われやすいということを覚えておきましょう。

もしフィッシング詐欺に引っかかってしまったら?緊急対処法

万が一、フィッシングサイトに個人情報を入力してしまった場合でも、迅速に対処すれば被害を最小限に抑えることができます。

すぐにパスワードを変更する

最優先で行うべきは、該当するサービスのパスワード変更です。

必ず別の安全な端末から公式サイトにアクセスし、パスワードを変更してください。

フィッシングサイトにアクセスした端末はすでに危険な状態かもしれませんから、別の端末を使うことが重要ですよ。

同じパスワードを使っている他のサービスも変更する

多くの人が複数のサービスで同じパスワードを使い回していますが、これは非常に危険です。

一つのサービスでパスワードが漏洩すると、他のサービスも芋づる式に乗っ取られる可能性があります。

同じパスワードを使用している他のサービスのパスワードもすべて変更しましょう。

クレジットカード会社に連絡する

クレジットカード情報を入力してしまった場合は、直ちにカード会社に連絡して状況を説明し、カードの利用停止や再発行の手続きを取りましょう。

カード会社によっては不正利用補償制度がありますから、早期の連絡が重要ですよ。

全デバイスからログアウトする

動画配信サービスのアカウント管理画面から、全デバイスからのログアウトを実行しましょう。

これにより、仮に犯罪者があなたのアカウントにログインしていても、強制的にログアウトさせることができます。

警察やフィッシング対策協議会に報告する

最寄りの警察署や都道府県警察の「サイバー犯罪相談窓口」「フィッシング110番」に被害を報告してください。

また、フィッシング対策協議会のウェブサイトからもフィッシングサイトの報告ができます。

あなたの報告が、他の人の被害防止につながりますよ。

動画配信サービスのアカウントを守る効果的な対策

フィッシング詐欺の被害に遭わないために、日頃から実践できる対策を紹介します。

メールやSMSのリンクは絶対にクリックしない

最も効果的な対策は、メールやSMSに記載されているリンクを安易にクリックしないことです。

動画配信サービスからの連絡だと思われるメールが届いても、メール内のリンクは使わず、必ずブラウザのお気に入りや公式アプリから直接アクセスする習慣をつけましょう。

公式サイトをお気に入りに登録しておく

各動画配信サービスの正規サイトをブラウザのお気に入り(ブックマーク)に登録しておけば、常に正しいサイトにアクセスできます。

検索結果から毎回アクセスすると、偽サイトに誘導される危険性が高まりますから、必ずお気に入りからアクセスするようにしましょう。

パスワードを使い回さない

同じパスワードを複数のサービスで使い回すのは絶対にやめましょう。

各サービスごとに異なる強力なパスワードを設定することで、仮に一つのサービスで情報漏洩があっても、他のサービスへの被害拡大を防げます。

パスワードは、大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた12文字以上のものが推奨されますよ。

二段階認証を設定する

多くの動画配信サービスでは、二段階認証(多要素認証)の設定が可能です。

パスワードに加えて、スマートフォンに送信される認証コードの入力を求める設定にしておけば、仮にパスワードが漏洩しても不正ログインを防ぐことができます。

面倒に感じるかもしれませんが、セキュリティを大幅に高める有効な手段ですよ。

セキュリティソフトを導入し常に最新の状態に保つ

パソコンやスマートフォンにセキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)を導入し、常に最新バージョンに更新しておきましょう。

セキュリティソフトには、既知のフィッシングサイトへのアクセスをブロックする機能が備わっています。

また、OSやアプリも常に最新バージョンに更新することで、脆弱性を突いた攻撃から身を守ることができますよ。

迷惑メールフィルタリング機能を活用する

携帯電話会社が提供している迷惑メッセージブロック機能や、メールサービスのスパムフィルター機能を有効にしておきましょう。

これらの機能により、フィッシングメールや不審なSMSが届きにくくなります。

定期的にログイン履歴や利用状況を確認する

各動画配信サービスのアカウント設定画面では、ログイン履歴や視聴履歴、登録デバイスなどを確認できます。

定期的にこれらをチェックし、身に覚えのないログインや視聴履歴がないか確認する習慣をつけましょう。

不審なアクティビティを早期に発見できれば、被害を最小限に抑えることができますよ。

動画配信サービス各社の公式見解と注意喚起

主要な動画配信サービス各社も、フィッシング詐欺に対して公式に注意喚起を行っています。

Netflix公式の見解

Netflix公式ヘルプセンターでは「Netflixでは、テキストメッセージやメールで個人情報の提供をお願いすることはありません」と明言しています。

疑わしいメールを受け取った場合は「phishing@netflix.com」に転送するよう案内していますよ。

Amazon公式の対応

Amazonは「詐欺目的の連絡を見分ける」専用ページを設け、本物のAmazonメールとフィッシングメールの見分け方を詳しく解説しています。

不審なメールは「stop-spoofing@amazon.com」に報告できる仕組みも用意されていますよ。

Hulu・U-NEXT・Disney+の注意喚起

Huluは「メール内に記載されたリンクへアクセスし、個人情報やクレジットカード情報の入力はしないようお願いいたします」と公式サイトで警告しています。

U-NEXTも「継続確認を目的としたログインを要求するようなメールをU-NEXTが送信することはありません」と明言していますよ。

Disney+も「Disney+がソーシャルメディア、メール、SMS、電話でお客さまに支払いを求めたり、パスワードやお支払い情報などのアカウント情報をお伺いすることはありません」と公式に発表しています。

まとめ:日々の注意と適切な対策で大切なアカウントを守りましょう

動画配信サービスを装ったフィッシング詐欺は、年々巧妙化し、誰もが被害に遭う可能性がある深刻な問題です。

しかし、正しい知識と適切な対策を実践すれば、被害を防ぐことができますよ。

メールやSMSに記載されたリンクは安易にクリックせず、必ず公式サイトやアプリから直接アクセスすること。

送信元のメールアドレスやURLのドメインを確認する習慣をつけること。

パスワードを使い回さず、二段階認証を設定すること。

これらの基本的な対策を日常的に実践するだけで、フィッシング詐欺から身を守ることができます。

もし不審なメールや偽サイトを見つけたら、警察やフィッシング対策協議会に報告しましょう。

あなたの報告が、他の誰かの被害を防ぐことにつながります。

大切な個人情報とアカウントを守るため、今日から実践できる対策を始めてみませんか。

安心して動画配信サービスを楽しむためにも、セキュリティ対策を怠らないようにしましょうね。