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『ヘレディタリー/継承』のあらすじと感想を完全ネタバレ解説!

「ヘレディタリー/継承」は観た者全員が震える現代ホラーの最高峰!

「今世紀最も恐ろしいホラー映画」として全米を震撼させた『ヘレディタリー/継承』。

2018年にサンダンス映画祭で絶賛され、日本でも「トラウマ級の恐怖」「救いようのない絶望」と話題沸騰となった本作ですが、観た方の中には「怖すぎて内容が頭に入ってこなかった」「難解で理解できなかった」という声も多いんです。

この記事では、『ヘレディタリー/継承』のあらすじを起承転結でネタバレありで徹底解説し、衝撃のラストの意味、そして実際に観た方々のリアルな感想までたっぷりとお伝えしますよ。

さらに、作品に散りばめられた伏線の数々や、悪魔ペイモンの正体、チャーリーの謎についても詳しく考察していきます。

ホラー映画ファンなら絶対に見逃せない情報が満載ですので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

『ヘレディタリー/継承』の作品情報とキャスト

基本情報

まずは作品の基本情報からご紹介しましょう。

公開年:2018年
製作国:アメリカ
上映時間:127分
ジャンル:ホラー、サスペンス
レーティング:PG12
原題:Hereditary

『ヘレディタリー/継承』は、新鋭監督アリ・アスターの長編デビュー作として世界中で注目を集めた作品です。

A24という新興映画会社が製作し、低予算ながら全米で驚異的なヒットを記録したんですよ。

監督・脚本

監督と脚本を務めたのは、アリ・アスター。

1986年生まれのアリ・アスターは、本作が初の長編映画監督作品でありながら、世界中の批評家から「ホラー映画の新たな地平を切り開いた」と絶賛されました。

その後も『ミッドサマー』(2019年)で独特の恐怖演出を見せつけ、現代ホラー界を代表する監督として確固たる地位を築いています。

アリ・アスター監督の特徴は、ジャンプスケアに頼らず、じわじわと観客の心に不安を植え付ける心理的恐怖の描写なんです。

主要キャスト

本作の成功を支えたのは、圧倒的な演技力を持つキャスト陣です。

アニー・グラハム役:トニ・コレット
本作の主人公である母親役を演じたトニ・コレットは、『シックス・センス』や『リトル・ミス・サンシャイン』で知られる実力派女優です。

本作では精神的に追い詰められていく母親の姿を迫真の演技で表現し、多くの映画賞にノミネートされましたよ。

スティーブ・グラハム役:ガブリエル・バーン
アニーの夫であるスティーブを演じたのは、『ユージュアル・サスペクツ』で知られるベテラン俳優ガブリエル・バーン。

家族を守ろうとする優しい父親像を静かに演じています。

ピーター・グラハム役:アレックス・ウォルフ
長男ピーターを演じたアレックス・ウォルフは、罪悪感に苛まれる息子の複雑な心情を見事に表現しました。

チャーリー・グラハム役:ミリー・シャピロ
本作で最も印象的なキャラクターであるチャーリーを演じたミリー・シャピロ。

独特の雰囲気と不気味な存在感で観客に強烈な印象を残しましたよ。

ジョーン役:アン・ダウド
物語の鍵を握る謎の女性ジョーンを演じたのは、『侍女の物語』で知られるアン・ダウドです。

『ヘレディタリー/継承』のあらすじをネタバレありで徹底解説

ここからは、映画のストーリーを起承転結形式で詳しくご紹介していきます。

結末まで完全にネタバレしていますので、まだ映画を観ていない方はご注意くださいね。

【起】祖母の死と家族の亀裂

物語は、グラハム家の祖母エレンが78歳で亡くなるところから始まります。

ミニチュアジオラマ作家として働くアニー・グラハムは、夫のスティーブ、高校生の息子ピーター、そして13歳の娘チャーリーとともに、母エレンの葬儀を執り行いました。

しかしアニーと母エレンの関係は良好とは言えませんでした。

エレンは解離性同一性障害を患っており、他人に干渉し操ろうとする性格だったため、アニーは母に対して愛憎入り交じる複雑な感情を抱いていたんです。

さらにアニーの家族には不幸な歴史がありました。

父は精神分裂病で餓死し、兄は極度の被害妄想から16歳で自殺していたのです。

兄の遺書には「母さんが何者かを僕の中に招き入れようとした」という不気味な言葉が残されていました。

葬儀には、アニーの知らない参列者ばかりが集まり、どこか異様な雰囲気が漂っています。

一方、娘のチャーリーは祖母エレンと非常に親しい関係にありました。

チャーリーは同年代の友達がおらず、常に独特の雰囲気を纏い、スケッチブックに奇妙な絵を描いたり、鳩の首を切り落としたりと、不可解な行動を繰り返していたんですよ。

葬儀の後、アニーは個展の準備に追われながらも、母の死による喪失感と複雑な感情に苦しめられます。

そして祖母の墓が何者かに荒らされ、遺体が盗まれるという事件が発生しますが、夫のスティーブはアニーに心配をかけまいと、その事実を隠していました。

【承】チャーリーの衝撃的な死

ある夜、高校生のピーターは友人宅で開かれるパーティーに誘われます。

マリファナを吸える大人だけのパーティーに行きたかったピーターは、母アニーに「学校の仲間とバーベキューをする」と嘘をついて車を借りました。

しかしアニーは、最近様子がおかしいチャーリーも一緒に連れて行くように指示します。

仕方なく妹を連れていったピーターは、友人宅に到着すると、チャーリーを階下に残してマリファナに夢中になってしまいました。

その時、階下にいたチャーリーがナッツ入りのチョコレートケーキを食べてしまったんです。

重度のナッツアレルギーを持つチャーリーは、すぐに呼吸困難に陥りました。

焦ったピーターは、アナフィラキシーショックを起こしたチャーリーを車に乗せ、病院へ猛スピードで向かいます。

苦しむチャーリーは、新鮮な空気を求めて窓から顔を出していました。

その時です。

道路の真ん中に死んだ鹿の死骸があり、それを避けようとしたピーターの車は急ハンドルを切りました。

次の瞬間、電柱がすぐ脇を通過し──チャーリーの頭部が電柱に激突したのです。

あまりの衝撃で、チャーリーの首は切断されてしまいました。

呆然としたピーターは、何が起きたのか理解できないまま、恐怖に駆られて車を走らせ続け、そのまま自宅に帰り着きます。

車の中に妹の遺体を残したまま、ピーターは一晩中車の中で座り続けました。

翌朝、アニーが車に向かい、チャーリーの惨状を発見します。

アニーの絶叫が静かな住宅街に響き渡りました。

娘の死を知ったアニーは、精神的に完全に崩壊してしまいます。

そしてピーターもまた、妹を死なせてしまったという罪悪感から、家族との関係がさらに悪化していったんですよ。

【転】降霊術と家族の崩壊

チャーリーを失った悲しみに暮れるアニーは、エレンの死後から参加していた遺族のサポートグループで、ジョーンという老女と出会います。

ジョーンもまた、息子と孫を事故で失ったと語り、アニーに寄り添ってくれました。

ある日、ジョーンと街で偶然再会したアニーは、彼女が以前とは別人のように明るくなっていることに驚きます。

ジョーンは、霊能力者と出会って降霊術を習い、亡くなった孫とコンタクトを取れるようになったと打ち明けたんです。

そしてアニーの目の前で降霊術を実演し、グラスが勝手に動く様子を見せました。

半信半疑ながらも、チャーリーともう一度会いたいという強い思いに駆られたアニーは、ジョーンから降霊術のやり方を教わります。

その夜、アニーは夫のスティーブとピーターを無理やり起こし、チャーリーを呼び出すための降霊術を始めました。

最初は冗談だと思っていた二人でしたが、本当にグラスが動き始め、凍りつきます。

そしてアニーは突然、不気味な唸り声を上げ始め、やがてチャーリーそっくりの声で話し始めたんですよ。

恐怖を感じたスティーブは、アニーに水を浴びせて正気に戻そうとしますが、憑依されていた間の記憶がないアニーは混乱するばかりでした。

その後、家の中では不可解な現象が次々と起こります。

ピーターは自室でチャーリーらしき姿を目撃し、何者かに首を絞められました。

犯人はアニーでしたが、彼女自身はそのことを全く覚えていませんでした。

さらに恐ろしいことに、チャーリーが肌身離さず持っていたスケッチブックを燃やそうとすると、アニー自身の体にも火がついてしまうという超常現象が起きたんです。

不安に駆られたアニーは、母エレンの遺品を調べ始めます。

そこで驚愕の事実を発見しました。

エレンの古いアルバムに、ジョーンが写っていたのです。

まったくの他人だと装っていたジョーンは、実は母エレンの古い知り合いだったんですよ。

さらに調べを進めたアニーは、エレンが「地獄の王ペイモン」と呼ばれる悪魔を崇拝するカルト集団のリーダーだったこと、そしてペイモンの復活には若い男性の肉体が必要だということを知ります。

恐怖に震えながら屋根裏部屋を調べたアニーは、そこで首のないエレンの遺体を発見しました。

盗まれたはずの遺体が、なぜか自宅の屋根裏にあったのです。

一方、学校にいたピーターは、何者かに操られるように机に顔を打ち付け、鼻の骨を折る重傷を負ってしまいます。

【結】ペイモンの復活と絶望のラスト

スティーブは怪我をしたピーターを迎えに行き、自宅に戻りました。

そこで待っていたのは、興奮状態のアニーでした。

アニーは必死にスティーブに訴えます。

屋根裏に母の遺体があること、エレンたちが悪魔崇拝のカルト集団だったこと、そして彼らの目的がピーターの肉体を使ってペイモンを復活させることだと。

しかしスティーブは、アニーが夢遊病の発作を起こしていると考え、彼女の話を信じることができませんでした。

それどころか、一連の奇怪な出来事はすべてアニーが無意識下で引き起こしたものではないかと疑い始めます。

アニーは、チャーリーのスケッチブックを燃やせばピーターを守れると確信し、スティーブに暖炉へ投げ込んでほしいと懇願しました。

しかしスティーブが拒否したため、アニーは自らの手でスケッチブックを暖炉に投げ入れます。

その瞬間──燃え上がったのはアニーではなく、スティーブの体でした。

スティーブは一瞬で火に包まれ、焼死してしまったんです。

別の部屋で眠っていたピーターが目を覚まし、家の中を探索すると、階下で父スティーブの焼死体を発見します。

その直後、何かに憑依されたアニーが襲いかかってきました。

恐怖に駆られたピーターは屋根裏部屋へ逃げ込みます。

しかし屋根裏には、悪魔崇拝の儀式の準備が整えられていました。

不気味な音に振り返ったピーターが見たものは──空中に浮かび、自らピアノ線で首を切断しているアニーの姿でした。

さらに屋根裏には、裸の老人たちが次々と現れ始めます。

彼らは全員、エレンのカルト集団のメンバーだったのです。

もはや逃げ場がないと悟ったピーターは、窓を突き破って地面に飛び降りてしまいました。

地面に倒れて動かなくなったピーターの体に、一筋の光が舞い降ります。

それはチャーリーの魂でした。

ピーターの体に憑依したチャーリー(ペイモン)は、ゆっくりと立ち上がり、庭のツリーハウスへ向かいます。

ツリーハウスの中には、首のないエレンとアニーの遺体、そして裸のカルト信者たちが並んでいました。

彼らは皆、ペイモンの像に頭を垂れています。

そしてテーブルの上には、チャーリーの生首に王冠が被せられ、人形の体と組み合わされた異様な姿がありました。

ジョーンがピーターに近づき、彼の頭に王冠を被せながら叫びます。

「ペイモン万歳! 地獄の8王の一人よ! 我々はついに若く健康な男性の肉体をあなたに捧げることができました!」

カルト信者たちは口々に「ペイモン万歳!」と歓喜の声を上げ、物語は終わります。

つまり、グラハム家で起きたすべての不幸は、ペイモンをピーターの体に憑依させるために仕組まれた計画だったんですよ。

エレンは生前から、孫であるピーターの肉体を悪魔に捧げるために、綿密な計画を立てていたのです。

『ヘレディタリー/継承』を観た人のリアルな感想・評価

ここからは、実際に『ヘレディタリー/継承』を観た方々のリアルな感想をご紹介していきますよ。

「心がざわつく恐怖を体験した」という声

多くの方が、この映画のじわじわと迫ってくる恐怖に圧倒されたと語っています。

「最初は普通の家族ドラマかと思っていたら、気づいたときには狂気の世界に引き込まれていた」

「チャーリーの死のシーンから、もう心臓がバクバクしっぱなしだった」

「救いがなさすぎて、観終わった後もしばらく動けなかった」

といった感想が非常に多いんですよ。

特にトニ・コレット演じるアニーが精神的に崩壊していく演技は、多くの人の心に強烈な印象を残しました。

「アニーが天井に張り付いているシーンは、夢に出てきて眠れなくなった」という声も少なくありません。

「伏線の回収が見事すぎる」という評価

『ヘレディタリー/継承』は、細部に散りばめられた伏線の数々が、最後に一つにつながる構成になっています。

「1回目は怖くて内容が入ってこなかったけど、2回目に観たら伏線の多さに驚いた」

「すべてが計画だったと気づいた瞬間、背筋が凍った」

「チャーリーの奇行や、アニーの夢遊病、すべてに意味があったんだと理解したときの衝撃がすごい」

という声が多く寄せられています。

何度も観返すことで新たな発見があり、作品の深みを味わえるという点が、多くのホラーファンから高く評価されているんですよ。

「ホラーというより心理ドラマとして優れている」という意見

『ヘレディタリー/継承』は、単なるホラー映画ではなく、家族の崩壊を描いた心理ドラマとしても非常に完成度が高い作品です。

「母と息子の確執、家族内のコミュニケーション不全など、リアルな家族問題が描かれていて心が痛くなった」

「超常現象よりも、家族が壊れていく過程のほうが怖かった」

「トニ・コレットの演技が素晴らしすぎて、ホラーを超えた人間ドラマとして見応えがあった」

といった評価も多く見られます。

家族という最も身近な存在が崩壊していく恐怖は、誰もが共感できる普遍的なテーマなんですよね。

「期待しすぎて肩透かしだった」という声も

一方で、「今世紀最恐」という宣伝文句から過度な期待をしてしまい、「思ったほど怖くなかった」という感想を持つ方もいます。

「ジャンプスケアを期待していたから、じわじわ系の恐怖は合わなかった」

「難解すぎて、1回観ただけでは理解できなかった」

という意見も確かに存在しますよ。

『ヘレディタリー/継承』は、派手な演出で驚かせるタイプのホラーではなく、心理的な不安を積み重ねていくタイプの作品です。

そのため、観る人の好みによって評価が分かれる傾向にあります。

しかし多くの映画批評家や熱心なホラーファンからは、「近年稀に見る完成度の高いホラー作品」として絶賛されているのは間違いありません。

『ヘレディタリー/継承』の難解な部分を徹底解説・考察

ここからは、映画を観ただけでは理解しづらい部分について、詳しく解説していきますよ。

悪魔ペイモンとは何者なのか

劇中で何度も登場する「ペイモン」という名前ですが、これは映画オリジナルのキャラクターではありません。

ペイモン(パイモン)は、実在する魔術書『ゴエティア』に登場する序列9番目の地獄の王なんです。

『ゴエティア』によれば、ペイモンは以下のような特徴を持つとされています。

人にあらゆる学問、科学、秘密の知識を授ける
地位や名誉を与え、人々を召喚者の意思に従わせる力を持つ
良き使い魔を用意してくれる
本来は男性の姿をしているが、女性の顔を持つこともある

劇中でアニーが発見した魔術書『召喚』には、ペイモンの姿が描かれていました。

その絵には、ペイモンが3つの生首をぶら下げている様子が描かれています。

つまり、ペイモンを完全に復活させるには、生贄として3つの首が必要だったんですよ。

劇中で首を切断された人物は、エレン、チャーリー、アニーの3人。

すべて計算されていたんですね。

また魔術書には、「ペイモンは最も弱っている器に取り憑く」とも書かれていました。

そのため、カルト集団はピーターを精神的・肉体的に追い詰め続けたのです。

なぜチャーリーは不気味な行動をしていたのか

チャーリーの奇妙な行動には、すべて理由がありました。

実はチャーリーは生まれる前から、エレンによってペイモンを憑依させられていたんです。

アニーがセラピーで「チャーリーは生まれたときでさえ泣かなかった」と語っていることから、出産前に既に儀式が行われていたと推測できます。

エレンはピーターにペイモンを憑依させたかったのですが、父スティーブがピーターを遠ざけたため、次善の策としてアニーが妊娠したチャーリーに目をつけたんですよ。

ただし魔術書には「ペイモンは男性の肉体を強く望む」とあり、女性の体では完全体にはなれません。

そのためチャーリー(ペイモン)は、本来の力を発揮できず、ただ不気味な雰囲気を纏う子供として成長しました。

鳩の首を切ったり、奇妙な人形を作ったりしていたのは、無意識下のペイモンが儀式の準備をしていたからだと考えられます。

またエレンがチャーリーに「男の子になりなさい」と言っていたのは、ペイモンが本来男性の悪魔だからなんですね。

なぜあのタイミングで計画が動き出したのか

多くの方が疑問に思うのが、「なぜエレンが死んだタイミングで事態が急展開したのか」という点です。

これにはいくつかの理由が考えられます。

まず、エレンが生きている間はチャーリー(ペイモン)を溺愛していたため、すぐにピーターへ移す必要がありませんでした。

しかしエレンの死期が近づき、ペイモンを完全体にするためには、ピーターへの憑依を急ぐ必要が出てきたんです。

また、アニーを自然な形でジョーンと接触させるため、2年前から遺族のサポートグループに通わせる準備をしていました。

エレンの死をきっかけに、アニーがより深い悲しみに沈むと予測し、そのタイミングでジョーンが接近したんですよ。

さらに、チャーリーの「事故死」も偶然ではありません。

パーティーでナッツ入りケーキを食べさせたのも、鹿の死骸を道路に置いたのも、すべてカルト集団の仕業だったと考えられます。

チャーリーの死によってアニーとピーターの関係を破壊し、家族を崩壊させることが目的だったんですね。

アニーの夢遊病は本物だったのか

アニーが苦しんでいた夢遊病ですが、これもカルト集団によって引き起こされていた可能性が高いです。

特に、ピーターとチャーリーを焼き殺そうとした夢遊病のエピソードは、後の展開への伏線になっています。

アニーの家系には精神疾患の歴史があり、父は精神分裂病、兄は統合失調症を患っていました。

これらもすべて、エレンがペイモン召喚の実験を繰り返した結果だったのかもしれませんね。

『ヘレディタリー/継承』の見どころと魅力

ここでは、この映画の具体的な見どころについてご紹介していきますよ。

トニ・コレットの圧巻の演技

本作最大の見どころは、何と言ってもトニ・コレットの鬼気迫る演技です。

娘を失った母親の悲しみ、夫や息子との確執、そして次第に正気を失っていく様子を、恐ろしいほどリアルに演じています。

特にディナーシーンでピーターと激しく口論する場面や、天井に張り付いて首を切るシーンは、多くの観客にトラウマを植え付けましたよ。

トニ・コレットはこの演技で数々の映画賞にノミネートされ、ホラー映画史に残る名演として語り継がれています。

細部まで計算された伏線の数々

『ヘレディタリー/継承』を語る上で欠かせないのが、映画全体に散りばめられた膨大な伏線です。

例えば、冒頭のアニーのミニチュア制作シーン。

彼女が作っているミニチュアは、これから起こる出来事を予言しているかのように、物語と密接にリンクしています。

また、チャーリーのスケッチブックには兄ピーターの絵が何枚も描かれており、これはペイモンがピーターの肉体を求めていた証拠なんですよ。

エレンの部屋に飾られていた絵画、壁に書かれた不気味な文字、家の中に隠された悪魔崇拝のシンボルなど、細部に至るまですべてに意味があります。

1度目の鑑賞では気づかなかった伏線を、2度目、3度目で発見する楽しみがあるんですね。

じわじわと積み重なる心理的恐怖

アリ・アスター監督は、ジャンプスケアのような一瞬の驚きではなく、じわじわと観客の心に不安を植え付ける演出を得意としています。

静かな住宅街の朝に響く母の絶叫、授業中に突然机に顔を打ち付ける息子、暗闇に浮かぶ人影など、日常の中に潜む異質な何かが、観客の心を徐々に蝕んでいくんですよ。

また、音響デザインも非常に効果的です。

チャーリーが舌を鳴らす「クッ」という音や、不協和音のような音楽が、不安感を増幅させています。

美しくも不気味な映像美

本作の撮影を担当したのは、ポーランド出身の撮影監督パヴェウ・ポゴジェルスキ。

彼が生み出す映像は、美しくも不気味で、まるで悪夢の中にいるような感覚を観客に与えます。

特に、ミニチュアから実際の家へとシームレスに切り替わるカメラワークや、屋根裏の儀式シーンの幻想的な照明は、芸術作品のような完成度ですよ。

ホラー映画でありながら、映像作品としての美しさも兼ね備えているんですね。

『ヘレディタリー/継承』はどこで観られる?VODでの配信情報

「『ヘレディタリー/継承』を観たい!」と思った方のために、視聴方法をご紹介しますよ。

本作は現在、以下の動画配信サービス(VOD)で視聴可能です。

U-NEXT:見放題配信中(レンタル作品の場合もあり)
Amazon Prime Video:レンタル配信
Hulu:配信状況は変動あり
Netflix:配信状況は地域により異なる

配信状況は時期によって変わる可能性がありますので、各サービスで最新の情報を確認してくださいね。

特にU-NEXTは、初回登録で31日間無料トライアルがあり、600円分のポイントももらえるので、お得に視聴できますよ。

ホラー映画が好きな方なら、アリ・アスター監督の次作『ミッドサマー』も合わせて観ることをおすすめします。

『ヘレディタリー/継承』が好きな方におすすめの類似ホラー作品

『ヘレディタリー/継承』を気に入った方には、以下の作品もおすすめですよ。

『ミッドサマー』(2019年)

同じくアリ・アスター監督による第2作。

白夜の村で繰り広げられる狂気のカルト儀式を描いた作品です。

『ヘレディタリー』とは対照的に、真っ昼間の明るい場所で恐怖が展開される異色のホラーですよ。

家族の喪失と、閉鎖的なコミュニティの恐怖という点で共通しています。

『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)

ロマン・ポランスキー監督による古典的名作ホラー。

悪魔崇拝のカルト集団が、主人公の赤ちゃんを悪魔の子として育てようとする物語です。

『ヘレディタリー』が影響を受けた作品の一つとされており、カルト的恐怖の描写に共通点が多いんですよ。

『ババドック〜暗闇の魔物』(2014年)

夫を亡くした母親と息子が、不気味な絵本をきっかけに恐怖に巻き込まれる心理ホラー。

家族の喪失と精神崩壊を描いたテーマ性が『ヘレディタリー』と共通しています。

母親の愛と狂気を描いた傑作ですよ。

『ザ・ウィッチ』(2015年)

17世紀ニューイングランドを舞台に、魔女狩りと家族崩壊を描いた作品。

信仰と家族の絆が試される展開は、『ヘレディタリー』ファンにも響くはずです。

静かで不穏な雰囲気が終始漂う心理ホラーですよ。

『エクソシスト』(1973年)

ホラー映画の金字塔として知られる本作も、悪魔憑依をテーマにしています。

『ヘレディタリー』と同様に、家族が悪魔の脅威にさらされる恐怖を描いていますよ。

ホラー映画の古典として、一度は観ておきたい作品ですね。

まとめ:『ヘレディタリー/継承』は現代ホラーの傑作!

『ヘレディタリー/継承』は、「今世紀最も恐ろしいホラー映画」という評価に恥じない、圧倒的な完成度を誇る作品です。

家族の崩壊、精神の破綻、そして救いようのない絶望が、じわじわと観客の心を蝕んでいきます。

トニ・コレットの鬼気迫る演技、綿密に張り巡らされた伏線の数々、そして衝撃のラストシーンは、多くの人の記憶に深く刻まれることでしょう。

単なるホラー映画としてだけでなく、家族ドラマとしても、芸術作品としても高い評価を受けている本作は、ホラーファンなら絶対に観ておきたい1本ですよ。

ただし心臓の弱い方、精神的に辛いものが苦手な方は、十分に注意して視聴してくださいね。

まだ観ていない方は、ぜひこの機会にU-NEXTやAmazon Prime Videoで『ヘレディタリー/継承』を体験してみてください。

そして、一度観た方も、伏線を確認しながら2度目、3度目の鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。