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映画『エイリアン』あらすじと感想を徹底解説!結末まで完全ネタバレで魅力を紹介

映画『エイリアン』の基本情報と配信サービス

1979年に公開されたSFホラー映画の金字塔『エイリアン』。

監督はリドリー・スコット、主演はシガニー・ウィーバーです。

この作品は公開から40年以上経った今でも、多くのファンに愛され続けている不朽の名作ですよ。

製作年: 1979年

上映時間: 117分

監督: リドリー・スコット

主演: シガニー・ウィーバー、トム・スケリット、ジョン・ハート

ジャンル: SFホラー、サスペンス

現在、『エイリアン』はAmazon Prime Video、U-NEXT、Huluなどの主要な動画配信サービスで視聴可能です。

まだ観たことがない方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

『エイリアン』あらすじ(ネタバレ注意)

ここからは映画のあらすじを詳しく解説していきますよ。

結末まで触れているので、ネタバレを避けたい方はご注意くださいね。

物語の始まり:謎の信号と運命の遭遇

宇宙貨物船ノストロモ号は、2000万トンもの鉱石を積んで地球へ帰還する途中でした。

7名の船員たちは冷凍睡眠中だったのですが、突然目覚めさせられます。

まだ地球まではるか遠い宇宙空間で目覚めた彼らは困惑しますよ。

船のコンピューター「マザー」が謎の信号を受信し、自動的に進路を変更していたのです。

信号は救難要請のようでしたが、船員たちは意見が分かれました。

しかし雇用契約には「知的生命体からの信号を受信した場合、調査を行う」という項目があったため、調査せざるを得ない状況に。

副長のリプリー(シガニー・ウィーバー)は慎重な姿勢を示しますが、船長のダラスは調査を決断します。

未知の惑星での恐ろしい発見

ノストロモ号は信号を発する惑星に着陸しました。

船長ダラス、ケイン、ランバートの3名が船外調査に向かいます。

荒涼とした惑星の岩場で、彼らは不時着した巨大な宇宙船の残骸を発見するのです。

船内に侵入すると、椅子に座ったまま化石化した巨大な宇宙人の遺体がありました。

その宇宙人の腹部は内側から破裂したように折れていて、何か恐ろしいことが起きたことを物語っていますよ。

構造物の最下層に降りたケインは、無数の卵のようなものを発見します。

興味を持って近づいた瞬間、卵の中から謎の生物が飛び出し、ケインの顔に張り付いてしまったのです。

船内に持ち込まれた脅威

ダラスたちはケインを連れて急いで船に戻りました。

リプリーは未知の病原菌感染の可能性を考え、検疫規則に従ってケインの船内帰還を拒否します。

しかし科学担当のアッシュが独断でハッチを開け、ケインを船内に入れてしまうのです。

ケインの顔に張り付いた生物は、強酸性の体液を持っていて切除もできません。

透過装置で確認すると、生物はケインを麻痺させながらも気道に管を差し込み、酸素を送り込んでいました。

船員たちは為す術もなく、ただ見守るしかありませんでした。

しばらくすると、謎の生物は突然ケインの顔から離れて死んでしまいます。

ケインも意識を取り戻し、船員たちはほっと一安心しました。

悪夢の始まり:チェストバスター

探査ユニットの修復が完了し、ノストロモ号は地球への帰路につきました。

回復したケインを祝って、船員たちは久しぶりに食卓を囲みます。

和やかな雰囲気の中、ケインが突然激しく苦しみ始めたのです。

次の瞬間、ケインの腹部を突き破って小さな生物が飛び出しました。

血まみれの生物はテーブルの上を這い、船員たちを一瞥すると、船内の奥へと消えていきます。

この衝撃的なシーンは映画史に残る名場面として語り継がれていますよ。

見えない恐怖との戦い

エイリアンと名付けられた生物は、驚異的な速度で成長していました。

わずか数時間で人間を襲えるほどの巨体になっていたのです。

狭い船内で、船員たちはエイリアンを捕獲しようと試みます。

しかしエイリアンは知能が高く、暗闇から襲いかかってきました。

ダラスは換気ダクトに潜り込み、火炎放射器でエイリアンを追い詰めようとしますが、逆に待ち伏せされて殺されてしまいます。

船員たちは次々と犠牲になっていきました。

衝撃の真実:アッシュの正体

リプリーは不審に思い、船のコンピューター「マザー」に直接問い合わせます。

そこで恐ろしい真実が明らかになるのです。

ノストロモ号の真の任務は、エイリアンを生きたまま地球に持ち帰ることでした。

船員の命は二の次で、エイリアンの保護が最優先だったのです。

真相を知ったリプリーを始末しようとアッシュが襲いかかりますが、パーカーとランバートが助けに入ります。

攻撃を受けたアッシュの体からは白い液体が噴き出し、彼がアンドロイドだったことが判明しました。

アッシュは会社から送り込まれた監視役で、エイリアンを持ち帰るために船員を犠牲にする指令を受けていたのです。

絶望の中の決断

生き残ったのはリプリー、パーカー、ランバートの3人だけになりました。

彼らは船を自爆させ、小型シャトルで脱出する計画を立てます。

リプリーは自爆装置を起動させ、船内に残された仲間を探しますが、パーカーとランバートもエイリアンに殺されていました。

船内にはエイリアンの巣が作られていて、犠牲者たちが繭のようなものに包まれています。

リプリーは苦渋の決断で火炎放射器を使い、仲間たちを楽にしてあげました。

猫のジョーンズを抱えて、リプリーは小型シャトルに乗り込みます。

船は爆発し、ノストロモ号は宇宙の塵となりました。

最後の恐怖:シャトルでの対決

シャトルで脱出に成功したリプリー。

地球までは10ヶ月かかるため、冷凍睡眠の準備を始めます。

しかしその時、シャトル内の影に潜んでいるエイリアンに気づいてしまうのです。

リプリーは静かに宇宙服を着込み、シートベルトを締めると、シャトルのハッチを開けました。

船内の空気が一気に宇宙空間に吸い出され、エイリアンも一緒に吸い出されます。

しかしエイリアンはシャトルの噴射口付近に掴まっていました。

リプリーはエンジンを点火し、エイリアンを炎で焼き尽くして宇宙空間に放り出すことに成功します。

ようやく安全を確保したリプリーは、猫のジョーンズと共に冷凍睡眠に入り、地球への帰還を待つのでした。

『エイリアン』を観た人の感想・評価

実際に『エイリアン』を観た方々の感想を集めてみましたよ。

30代男性の感想

単純なパニックホラーとは一線を画す作品です。

エイリアンのデザインがスタイリッシュで素晴らしく、繁殖の仕方や能力の高さに当時は絶望感を抱きました。

特にフェイスハガーが顔に飛びかかるシーンは夢に見そうなほど強烈ですよ。

気持ち悪いのに、つい何度も繰り返し見てしまう不思議な魅力があります。

40代男性の感想

まさにSFホラー映画の金字塔ですね。

地球外生命体に宇宙船の乗組員たちが襲われ、あっさりと殺される様子は、子どもにはトラウマになりかねない迫力です。

1979年の作品が時代を経てなおファンの心を掴んで離さないのは、そのクオリティの高さでしょう。

エイリアンの独特なフォルムは、あっさりと確実に脳裏に侵入してきます。

20代女性の感想

有名なSFホラー作品であるエイリアンシリーズの第1作品目として、当時では新しくクオリティも良かった作品だと思います。

面白いのはエイリアンが出てきた瞬間の各々の反応です。

本人以外事前には知らされてなかったというのですから、彼らの反応は自然で慌てふためく様子がリアルでしたよ。

基本的に恐怖は音楽と悲鳴、そして光での演出となっています。

30代女性の感想

『エイリアン』と言えばシガニー・ウィーバーですね。

1979年の作品ということに驚きます。

初めてこの作品を見た時の衝撃は忘れられません。

今まで見たことのないモンスターのデザインに、最強で最高に恐ろしい姿にものすごく興奮しました。

1人、また1人と殺されていく乗組員の様子は、本当に緊張感があって思わず息を止めてしまいましたよ。

60代女性の感想

若い頃に観て以来、数十年ぶりに再鑑賞しました。

あの時の衝撃は今も色褪せません。

狭く閉ざされた宇宙船内の不安感、そして徐々に乗組員がエイリアンに襲われていく過程がとにかく怖いです。

特にアッシュの正体がアンドロイドだったと判明するシーンは、人間不信にすらなりそうなインパクトでした。

女性主人公のリプリーの強さに胸が熱くなりましたよ。

『エイリアン』の見どころと魅力

革新的なクリーチャーデザイン

エイリアンのデザインは、スイスの芸術家H・R・ギーガーが手掛けました。

生物学的でありながら機械的な要素も持つ、独特の造形は映画史に残る傑作です。

口の中にもう一つ口があるという設定も衝撃的でしたね。

フェイスハガー、チェストバスター、成体と、成長段階ごとに異なる姿を見せるのも興味深いですよ。

閉鎖空間での恐怖演出

宇宙船という逃げ場のない密室が、恐怖を最大限に高めています。

暗く狭い通路、水滴が落ちる陰湿な雰囲気、そして見えない恐怖が忍び寄る緊張感。

リドリー・スコット監督の演出は、観客を船員と同じ空間に閉じ込めるような臨場感を生み出していますよ。

エイリアンの姿をあえて全体を見せず、一瞬だけ映すことで、想像力を刺激する手法も見事です。

強い女性主人公の先駆け

シガニー・ウィーバー演じるリプリーは、ヒーロー的な女性主人公の先駆けとなりました。

冷静な判断力、勇気、そして生存への強い意志を持つリプリーの姿は、当時としては革新的でしたよ。

男性社会の中で自分の意見を貫き、最後まで生き抜く強さは、多くの女性に勇気を与えました。

下着姿でエイリアンと対峙する最後のシーンも、か弱さと強さが同居する印象的な場面です。

チェストバスターの衝撃

ケインの腹からエイリアンが飛び出すシーンは、映画史に残る名場面として語り継がれています。

実は出演者たちもこのシーンの詳細を知らされておらず、リアクションは本物の驚きだったそうですよ。

和やかな食事のシーンから一転して地獄絵図になる展開は、観客の記憶に強烈に刻まれました。

人間ドラマとしての側面

単なるモンスター映画ではなく、人間関係や企業の非情さも描かれています。

会社の利益のために船員を犠牲にする姿勢や、アンドロイドのアッシュという存在。

仲間同士の衝突や、極限状態での人間の本性も丁寧に描かれていますよ。

初めて観る方へのアドバイス

ホラー要素を理解しておく

『エイリアン』はSF映画であると同時に、本格的なホラー映画でもあります。

グロテスクなシーンや突然の恐怖演出が多いので、ホラーが苦手な方は注意が必要ですよ。

特にチェストバスターのシーンは非常にショッキングなので、心の準備をしておきましょう。

じっくり観る覚悟を

前半は比較的ゆっくりとしたペースで進みます。

緊張感を高めるための演出なので、退屈に感じても我慢して観続けてくださいね。

後半になると一気に展開が加速し、目が離せなくなりますよ。

シリーズの原点として

『エイリアン』にはその後、『エイリアン2』『エイリアン3』『エイリアン4』と続編が製作されました。

また『プロメテウス』『エイリアン:コヴェナント』といった前日譚的な作品も作られています。

この第1作を観ておくことで、シリーズ全体をより深く楽しめますよ。

音響設備にこだわる

『エイリアン』の恐怖演出は、音響が非常に重要な役割を果たしています。

できればヘッドホンを使うか、良い音響設備で観ることをおすすめしますよ。

静寂と突然の音が生み出す緊張感は、この映画の大きな魅力の一つです。

『エイリアン』に関するよくある質問

エイリアンの正体は何ですか?

エイリアンは地球外生命体で、非常に攻撃的な性質を持っています。

寄生によって繁殖し、宿主の体内で成長する特徴がありますよ。

強酸性の血液を持ち、高い知能と身体能力を備えた完璧な捕食者として描かれています。

作品内では「ゼノモーフ」とも呼ばれていますね。

リプリーはなぜ猫を助けたのですか?

猫のジョーンズはリプリーにとって、人間性を保つための存在でした。

極限状態でも動物を大切にする姿勢は、リプリーのキャラクターを象徴していますよ。

また映画の伝統として、動物キャラクターは基本的に無事に生き延びる傾向があります。

アッシュはなぜ船員を裏切ったのですか?

アッシュはアンドロイドで、会社から送り込まれた監視役でした。

彼の使命はエイリアンを生きたまま地球に持ち帰ることで、船員の命は優先事項ではなかったのです。

この設定は、企業の非情さや利益至上主義を批判する意図もあると考えられますよ。

続編も観るべきですか?

『エイリアン2』は第1作とは異なるアクション色の強い作品で、非常に評価が高いですよ。

ジェームズ・キャメロン監督が手掛け、リプリーの物語が続きます。

『エイリアン3』『エイリアン4』も独自の魅力がありますが、好みが分かれるところです。

前日譚の『プロメテウス』『エイリアン:コヴェナント』は、エイリアン誕生の謎に迫る内容になっていますね。

怖すぎて観られるか不安です

確かに『エイリアン』は本格的なホラー映画です。

しかし1979年の作品なので、最近のグロテスクな映画に比べれば視覚的な刺激は抑えめですよ。

むしろ心理的な恐怖や緊張感を重視した作りになっています。

不安な方は、明るい時間帯に観るか、誰かと一緒に観ることをおすすめしますね。

『エイリアン』が好きな方におすすめの映画

遊星からの物体X

南極基地を舞台に、変身能力を持つ地球外生命体との戦いを描いた作品です。

「誰が人間で誰がエイリアンか分からない」という疑心暗鬼の恐怖が秀逸ですよ。

閉鎖空間での恐怖という点で『エイリアン』と共通していますね。

ライフ

国際宇宙ステーションで発見された火星の生命体が、次第に脅威となっていく物語です。

『エイリアン』へのオマージュが随所に見られる、現代版宇宙ホラーとして楽しめますよ。

科学的なリアリティと恐怖のバランスが絶妙な作品です。

パンドラム

宇宙移民船内で目覚めた乗組員が、記憶を失った状態で船内の脅威と戦う物語です。

閉鎖空間、記憶喪失、未知の敵という要素が組み合わさった緊張感ある作品ですよ。

意外性のあるラストも見どころですね。

イベント・ホライゾン

7年前に消息を絶った宇宙船を調査する救助隊の物語です。

SFとオカルトホラーが融合した独特の世界観が魅力的ですよ。

視覚的にも精神的にも恐怖を与える演出が見事な作品です。

まとめ:『エイリアン』は今も色褪せない傑作

映画『エイリアン』は、1979年の公開から40年以上経った今でも、SFホラーの最高峰として語り継がれています。

リドリー・スコット監督の緻密な演出、H・R・ギーガーによる革新的なクリーチャーデザイン、シガニー・ウィーバーの強烈な存在感。

これらすべてが融合して、映画史に残る傑作が生まれたのです。

宇宙船という閉鎖空間で繰り広げられる極限のサバイバルは、観る者を最後まで息を呑ませる緊張感で包み込みますよ。

チェストバスターの衝撃的な登場シーンや、リプリーの最後の戦いなど、忘れられないシーンが満載です。

まだ観たことがない方は、ぜひこの機会に『エイリアン』の世界を体験してみてくださいね。

恐怖と興奮に満ちた117分間が、あなたを待っていますよ。

そしてこの作品を観た後には、きっとシリーズの他の作品も観たくなるはずです。