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『ボヘミアン・ラプソディ』あらすじ&感想!ラスト21分で号泣必至の感動作

映画『ボヘミアン・ラプソディ』とは?基本情報をチェック
2018年に世界中で大ヒットを記録した映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、伝説のロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの半生を描いた音楽伝記映画です。
この映画を一言で表すなら、「音楽の力と人間の葛藤が交差する感動のエンターテイメント」でしょう。
監督はブライアン・シンガーが務め、主演のラミ・マレックはフレディ・マーキュリー役でアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
製作年は2018年、上映時間は135分、ジャンルは音楽ヒューマンドラマです。
クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を務めており、劇中で使用される楽曲の多くはフレディ自身の歌声が使われています。
この映画のあらすじと感想をこれから詳しくお伝えしますが、まずお伝えしたいのは「クイーンを知らなくても感動できる」という点ですよ。
『ボヘミアン・ラプソディ』のあらすじを詳しく解説(ネタバレ注意)
それでは、映画『ボヘミアン・ラプソディ』のあらすじを起承転結に沿って詳しく解説していきましょう。
ここからはネタバレを含みますので、まだ映画をご覧になっていない方はご注意くださいね。
バンド結成からスターダムへの道のり
1970年、ロンドン。
空港で荷物運びの仕事をしているインド系移民の青年ファルーク・バルサラは、本名を嫌い「フレディ」と名乗っていました。
彼は厳格なゾロアスター教徒の父親から「善き考え、善き言葉、善き行いをしなさい」と常に言われ続け、窮屈な家庭環境に息苦しさを感じていました。
ある夜、フレディはライブハウスで運命的な出会いを果たします。
ひとつはブティック店員のメアリー・オースティンという美しい女性、もうひとつは「スマイル」というバンドでした。
スマイルのライブを観たフレディは、演奏後にメンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーに声をかけます。
タイミングよくボーカルが脱退したばかりだと知ったフレディは、その場で自分の歌声を披露し、圧倒的な歌唱力でふたりを驚かせました。
フレディの類まれな才能に魅了されたブライアンとロジャーは彼をバンドに迎え入れ、さらにベーシストのジョン・ディーコンも加わって4人組バンド「クイーン」が誕生します。
フレディは本名を捨て「フレディ・マーキュリー」に改名し、新たな人生を歩み始めました。
メアリーとの関係も深まり、フレディは彼女に猛烈なアプローチをかけて恋人関係になります。
クイーンは独自の音楽スタイルを追求し、スタジオを借りて楽曲制作に没頭しました。
楽器の上にコインを置いて演奏したり、何度も何度も声を重ねて録音したり、前代未聞の手法でオリジナリティあふれるサウンドを生み出していきます。
やがて彼らの才能は音楽業界の目に留まり、BBCのテレビ番組に出演。
「キラー・クイーン」がヒットし、一躍スターダムにのし上がっていきました。
フレディはメアリーにプロポーズし、指輪をプレゼントして婚約者となります。
そして次のアルバム制作では、6分を超える前代未聞の大作「ボヘミアン・ラプソディ」を完成させました。
レコード会社のプロデューサーは「長すぎてラジオで流せない」と反対しましたが、フレディたちは自分たちの信念を貫き、独自にラジオ局で流すことに成功します。
賛否両論を巻き起こしながらも、この曲は大ヒット。
クイーンは世界的なロックバンドへと成長していきました。
フレディの苦悩と葛藤
しかし、成功の裏でフレディの心には深い葛藤が生まれていました。
ツアー中、マネージャーのスタッフであるポールという男性との距離が近づいていきます。
フレディは自分がバイセクシャルであることに気づき始め、内なるセクシュアリティに苦悩するようになりました。
婚約者メアリーもフレディの変化に気づき、不安を募らせます。
ある日、メアリーはフレディに「本当のことを話して」と迫りました。
フレディは意を決して「男性も好きなんだ」と告白しますが、メアリーは冷静に「あなたはゲイよ」と言い放ちます。
ふたりの関係は破綻し、同じ敷地内でも別々の建物で暮らす別居状態になってしまいました。
フレディは窓辺でランプをかざして「愛してる」のサインを送りますが、メアリーの心はすでに離れていました。
この頃からフレディの行動は奇行が目立つようになります。
派手なパーティを開き、ドラッグや乱交に溺れ、バンドメンバーからも距離を置かれるようになっていきました。
ブライアンは「お前は時々クズになるな」と吐き捨てて去っていきますが、フレディはパーティをやめることはありませんでした。
世間からの要求、プレッシャー、孤独、セクシュアリティの悩み――すべてがフレディを追い詰めていったのです。
ソロ活動と決別
やがてフレディの周りには、彼を利用しようとする人間が集まるようになります。
マネージャーのポールは莫大な契約金を提示し、フレディにソロ活動を勧めました。
孤独だったフレディは、イエスマンであるポールの言葉に乗せられ、メンバーに内緒でソロ契約を交わしてしまいます。
このことが発覚し、クイーンのメンバーとフレディは激しく対立。
バンドは事実上の決裂状態となり、フレディはソロアルバムの制作に取り組むことになりました。
しかし、ソロ活動中のフレディは満たされませんでした。
周囲はみんな自分の言いなりで、反論してくれる仲間がいない。
初期の頃、みんなで合宿して文句を言い合いながら曲を作っていた頃の楽しさが蘇ってきます。
そんな中、メアリーが連絡のつかないフレディを心配して自宅を訪ねてきました。
すでに新しい恋人がおり、妊娠していることを告げるメアリー。
フレディはショックを受けますが、メアリーは「私もクイーンのメンバーもあなたの家族よ。家族のところに戻って」と言って去っていきました。
さらにメアリーは、世界的なチャリティコンサート「ライブエイド」への出演依頼がクイーンに来ていたことを伝えます。
しかしポールはその情報をフレディに伝えていませんでした。
自分のソロ活動を優先させたかったからです。
怒ったフレディはポールを解雇し、クイーンのメンバーのもとへ謝罪に向かいました。
メンバーたちは呆れた表情でしたが、怒ってはいませんでした。
長年一緒にやってきた仲間だからこそ、フレディの「なんたるか」を理解していたのです。
フレディは「ソロ活動中、周りはみんな僕の言いなりでつまらなかった。君たちと音楽を作りたい」と謝罪します。
メンバーたちは「今後の楽曲はすべてクイーン名義にする。誰が作曲しても印税は公平に分配する」という条件でフレディを受け入れました。
クイーンは再結成し、ライブエイドへの出演を決めます。
同じ頃、フレディは以前ライブハウスで一瞬だけ出会ったジム・ハットンという男性が忘れられず、電話帳で探し当てて再会します。
ふたりは恋人関係となり、フレディは彼を実家にも紹介しました。
そして病院で検査を受けたフレディは、エイズに感染していることを告げられます。
治療法はあるものの効果は不明、長くは生きられないという宣告でした。
フレディはメンバーたちにも自分の病気のことを打ち明けます。
「このことで特別扱いはしないでほしい」というフレディの言葉に、メンバーたちは強く抱き合って応えました。
フレディは父親とも和解し、「善き考え、善き言葉、善き行い」を実践すると伝えます。
父もまた、フレディが捨てた本名で彼を呼び、ふたりは微笑み合いました。
感動のライブエイド【結末・ネタバレ】
1985年7月13日、ロンドンのウェンブリー・スタジアム。
世界中から注目が集まる「ライブエイド」の当日がやってきました。
ステージ裏には、元婚約者メアリーとその恋人、そしてフレディの恋人ジムが見守る中、クイーンの4人はステージへと向かいます。
音響スタッフがこっそりとミキサーの「動かすな」というシールを剥がして音量を上げる場面があります。
これは、クイーンには最高の音が必要だという、スタッフの愛情表現でした。
ステージに立ったフレディと仲間たち。
会場を埋め尽くす何万人もの観客。
そして演奏が始まりました。
フレディは圧倒的なカリスマ性で観客を魅了し、会場全体を一体化させていきます。
「Radio Ga Ga」では観客全員が手拍子をし、「Bohemian Rhapsody」では魂の叫びを歌い上げ、「We Will Rock You」「We Are The Champions」では会場全体が大合唱となりました。
クイーンは20分間で6曲を披露し、他のどのアーティストよりも圧倒的なパフォーマンスを見せつけました。
ライブエイドのパフォーマンスはクイーン史上最高の瞬間となり、音楽史に残る伝説となったのです。
映画は、この最高潮の瞬間で暗転します。
エンドロールで「フレディ・マーキュリーはエイズによる肺炎で1991年に45歳で亡くなった」というテロップが流れ、物語は幕を閉じました。
フレディのその後の闘病生活は描かれません。
なぜなら、この映画が伝えたいのは「クイーンとフレディの最も輝いた瞬間」だからです。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観た感想
映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観終わった後、多くの人が涙を流し、感動に包まれます。
私自身も何度もこの映画を観ましたが、観るたびに新しい発見と感動があるんですよ。
ここからは、この映画の魅力を感想として詳しくお伝えしていきましょう。
圧巻のライブシーン再現
まず何といっても圧倒されるのが、ラスト21分のライブエイド完全再現シーンです。
この21分間は、それまでの114分間で描かれてきたバンドの歴史、フレディの苦悩、メンバーとの絆、すべてが凝縮されています。
会場を埋め尽くす観客の再現度も素晴らしく、実際のライブ映像と見間違えるほどのクオリティなんですよ。
フレディ役のラミ・マレックの動き、表情、観客とのやり取り――すべてが本物のフレディ・マーキュリーそのものでした。
観客が手拍子をする場面、大合唱する場面、フレディと観客が一体化していく過程は、映画館で観ているこちら側も参加したくなるような臨場感がありました。
音響も素晴らしく、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を務めているだけあって、クイーンの音楽が最高の形で再現されています。
特に映画館の大音量で聴くクイーンの音楽は、魂が揺さぶられるような体験でしたよ。
フレディ・マーキュリーという人間の魅力
この映画の素晴らしいところは、フレディを完璧な英雄として描いていない点です。
彼は天才であり、カリスマでありながら、同時に弱さや愚かさも持ち合わせた「人間」として描かれています。
傲慢になったり、仲間を傷つけたり、間違った選択をしたりする場面もしっかりと描かれているんですよ。
でもだからこそ、フレディという人物に深く共感できるのです。
彼の出自へのコンプレックス、口元の悩み、セクシュアリティの葛藤、孤独――誰もが抱える普遍的な悩みが描かれているからこそ、観る者の心に響くのでしょう。
特に印象的だったのは、メアリーとの関係性です。
恋人としては破綻してしまったけれど、最後まで互いを思いやり、家族のような絆で結ばれ続けた関係性には胸が熱くなりました。
フレディが窓辺でランプをかざすシーンは、彼の不器用な愛情表現が切なくて涙が出ますよ。
クイーンの名曲に込められた想い
映画を観ることで、クイーンの名曲たちが全く違って聞こえるようになります。
「Bohemian Rhapsody」の「ママ、僕は死にたくないよ」という歌詞が、エイズに侵されたフレディの叫びに聞こえてくるのです。
作曲した当時は違う意味だったかもしれませんが、ライブエイドで歌うフレディにとって、この歌詞は心からの叫びだったに違いありません。
「We Are The Champions」の「僕たちはチャンピオン」という歌詞も、単なる勝利の歌ではなく、マイノリティとして生きるすべての人々へのエールとして聞こえてきますよ。
また、名曲誕生の瞬間を再現したシーンも見どころのひとつです。
メンバー全員で試行錯誤しながら、何度も録音を重ねて、独自のサウンドを作り上げていく過程が楽しそうで、音楽を作る喜びが伝わってきました。
コーヒーメーカーを投げようとするロジャーを、ブライアンとジョンが「コーヒーメーカーはやめろ」と止めるシーンなど、ユーモアもあって素敵でしたよ。
泣けるポイントはここ
この映画で涙腺が崩壊するポイントは人それぞれですが、多くの人が挙げるのは以下のシーンです。
まず、メアリーがフレディに「家族のところに戻って」と言うシーン。
破綻した関係であるにもかかわらず、フレディのことを心配し続けるメアリーの愛情に涙が止まりませんでした。
次に、フレディがメンバーに病気のことを打ち明け、4人が抱き合うシーン。
「特別扱いはしないでほしい」というフレディの言葉と、無言で抱きしめるメンバーたちの姿に、本当の家族のような絆を感じましたよ。
そして何より、ライブエイドの21分間すべてが涙の連続です。
フレディの歌声、メンバーとの演奏、観客との一体感、すべてが奇跡のような瞬間で、これが彼の命を削りながらのパフォーマンスだったと思うと、感動で胸がいっぱいになります。
ラストの暗転とテロップを見て、「この21分間を見せたかったんだ」という制作陣の想いが伝わってきて、また涙が溢れてくるんですよ。
『ボヘミアン・ラプソディ』の見どころを徹底解説
映画『ボヘミアン・ラプソディ』には見どころが満載ですが、特に注目してほしいポイントをいくつかご紹介しましょう。
ラスト21分のライブエイド完全再現
もう何度もお伝えしていますが、やはりこの映画最大の見どころはラスト21分のライブエイド完全再現シーンです。
実際の1985年7月13日のライブエイドでのクイーンのパフォーマンスを、ほぼ完璧に再現しています。
ステージセット、衣装、フレディの動き、観客の反応――すべてが驚異的な再現度なんですよ。
このシーンを観るために、映画館に何度も足を運んだ人が続出したのも納得です。
大画面と大音量でこそ体験できる圧倒的な臨場感は、まさに映画館で観るべき作品だと言えるでしょう。
名曲誕生の瞬間
クイーンの名曲がどのように生まれたのか、その制作過程を見られるのもこの映画の大きな魅力です。
「Bohemian Rhapsody」を作るために、何度も何度も声を重ねて録音していくシーン。
テープが擦り切れそうになるまで重ねた声が、あの独特なコーラスを生み出したんですね。
また、独自の発想で楽器の上にコインを置いて演奏したり、予想外の方法で音を作り出したりする場面も興味深いですよ。
メンバー全員が作曲できるからこそ、バラエティに富んだ楽曲が生まれたというエピソードも、クイーンの音楽的多様性を理解する上で重要なポイントです。
ラミ・マレックの圧巻の演技
フレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレックの演技は、まさに「憑依」と呼ぶにふさわしいものでした。
フレディの独特な動き、表情、歌い方――すべてを完璧に再現しています。
特にライブシーンでのパフォーマンスは、本物のフレディを観ているかのような錯覚を覚えるほどですよ。
また、フレディの繊細な内面や葛藤を表現する演技も素晴らしく、アカデミー賞主演男優賞を受賞したのも納得の演技力でした。
フレディの口元の特徴を再現するために特殊な義歯を装着し、撮影に臨んだというエピソードからも、役へのこだわりが伝わってきますね。
実話とのギャップは?知っておきたいトリビア
映画『ボヘミアン・ラプソディ』は実話をもとにしていますが、映画的な演出のために時系列や事実が一部変更されています。
実際には、フレディがエイズと診断されたのはライブエイドよりも後のことでした。
また、バンドが「解散」していたという描写も、実際にはそこまで深刻な状況ではなかったそうです。
ソロ活動も、メンバー全員がそれぞれ行っていたもので、フレディだけが特別だったわけではありませんでした。
しかし、これらの脚色は映画のドラマ性を高めるための演出であり、フレディとクイーンの本質的な部分は正確に描かれていますよ。
ブライアン・メイとロジャー・テイラー本人が音楽総指揮を務めているという事実が、この映画の信頼性を保証していると言えるでしょう。
映画として楽しむなら、細かい事実関係よりも、フレディとクイーンの「魂」が正確に描かれていることの方が重要なのです。
『ボヘミアン・ラプソディ』を動画配信で観る方法
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フレディの生き方は、完璧ではないけれど、自分に正直に生きることの大切さを教えてくれますよ。
感動的な映画を観たい方、泣きたい方にも強くおすすめします。
この映画を観て涙を流さない人はいないと言っても過言ではありません。
家族や友人との絆を大切にしたいと思っている方にも、メンバーたちの友情や家族のような関係性が心に響くでしょう。
まとめ:『ボヘミアン・ラプソディ』は音楽の力を感じられる傑作
映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、単なる音楽伝記映画ではありません。
フレディ・マーキュリーという「偉大な愚か者」の人生を通じて、人間の弱さ、強さ、愛、孤独、そして音楽の力を描いた傑作です。
あらすじをたどれば、成功と挫折、栄光と苦悩が交錯する波乱万丈な物語。
感想としては、ラスト21分のライブエイドシーンだけでも映画館に足を運ぶ価値があると断言できますよ。
クイーンの音楽は、時代を超えて多くの人々の心を揺さぶり続けています。
フレディは45歳という若さでこの世を去りましたが、彼の残した音楽と生き様は永遠に色褪せることはありません。
この映画を観た後、きっとあなたもクイーンの音楽をもっと聴きたくなるでしょう。
そして、自分らしく生きることの大切さを改めて感じるはずです。
まだ観ていない方は、ぜひ動画配信サービスで視聴してみてください。
すでに観た方も、もう一度観ることで新たな発見があるはずですよ。
『ボヘミアン・ラプソディ』は、何度観ても色褪せない、心に残る感動作なのです。
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