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ハクソー・リッジのあらすじと感想!実話の衛生兵が75人を救った奇跡の物語

映画『ハクソー・リッジ』は信念を貫いた英雄の実話
2017年に日本公開された映画『ハクソー・リッジ』は、第二次世界大戦の沖縄戦を舞台に、武器を持たずに75人もの兵士を救出した実在の衛生兵デズモンド・ドスの物語です。
メル・ギブソン監督が10年ぶりに手がけた本作は、アカデミー賞6部門にノミネートされ、編集賞と録音賞の2部門を受賞しました。
凄惨な戦闘シーンと、信念を貫き通す主人公の姿が観る者の心を揺さぶる、圧倒的な戦争映画ですよ。
この記事では、『ハクソー・リッジ』のあらすじと感想を詳しくお届けします。
ネタバレを含む部分は事前にお知らせしますので、安心して読み進めてくださいね。
映画『ハクソー・リッジ』の基本情報
作品概要
原題は「Hacksaw Ridge」で、2016年にアメリカとオーストラリアの合作で製作されました。
上映時間は139分で、日本では2017年6月24日に公開されています。
監督は『ブレイブハート』や『パッション』で知られるメル・ギブソンです。
彼は俳優としても有名ですが、監督としての才能も高く評価されていますよ。
キャスト紹介
主人公デズモンド・ドスを演じるのは、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで知られるアンドリュー・ガーフィールドです。
本作での熱演により、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
ヒロインのドロシー・シュッテ役にはオーストラリア出身のテリーサ・パーマー、デズモンドの上官グローバー大尉役には『アバター』のサム・ワーシントンが配されています。
また、戦争のトラウマを抱える父親トム・ドス役を『マトリックス』シリーズのヒューゴ・ウィービングが演じ、深い存在感を示していますよ。
受賞歴
本作はアカデミー賞で作品賞、主演男優賞、監督賞、編集賞、録音賞、音響編集賞の6部門にノミネートされ、編集賞と録音賞を受賞しました。
また、オーストラリア版アカデミー賞と呼ばれるAACTAでは、最多13部門にノミネートされ、ベストフィルム賞、ベストディレクター賞、ベスト男優賞など9部門を受賞する快挙を成し遂げています。
メル・ギブソン監督にとっては、見事な復活作となりましたね。
『ハクソー・リッジ』あらすじ(ネタバレなし)
舞台は第二次世界大戦中のアメリカです。
ヴァージニア州の田舎町で育ったデズモンド・ドスは、敬虔なキリスト教徒の青年でした。
幼少期のある出来事から「汝、殺すなかれ」という聖書の教えを深く心に刻み、人を殺めることは絶対にしないという強い信念を持っていました。
ある日、デズモンドは看護師のドロシーと運命的な出会いを果たし、恋に落ちます。
そして彼は、人の命を救いたいという思いから、衛生兵として軍隊に志願することを決意しました。
しかし訓練所では、デズモンドの信念が大きな問題を引き起こします。
彼は宗教上の理由から銃を持つことを拒否し、射撃訓練にも参加しなかったのです。
上官や仲間たちからは激しく非難され、暴力を受け、軍法会議にかけられる事態にまで発展してしまいます。
それでもデズモンドは自分の信念を曲げませんでした。
やがて、武器を持たないことを認められたデズモンドは、沖縄の激戦地ハクソー・リッジへと赴くことになります。
そこは「のこぎり崖」と呼ばれる断崖絶壁で、日本軍との壮絶な戦闘が繰り広げられる地獄のような戦場でした。
果たしてデズモンドは、この過酷な戦場でどのような活躍を見せるのでしょうか。
『ハクソー・リッジ』あらすじ詳細(ネタバレあり)
ここからは映画のストーリーを結末まで詳しくご紹介します。
ネタバレを含みますので、映画をまだ観ていない方はご注意くださいね。
幼少期と信念の芽生え
映画は壮絶な戦闘シーンから始まりますが、すぐに時間は遡ります。
幼いデズモンドは弟のハルと喧嘩をした際、レンガで弟の頭を殴ってしまい、一時は命の危険もある状態に陥らせてしまいました。
この出来事がデズモンドに深い罪悪感を植え付け、「汝、殺すなかれ」という十戒の教えを生涯の信念とするきっかけとなったのです。
また、父のトムは第一次世界大戦の退役軍人でしたが、戦争のトラウマから酒に溺れ、家庭内暴力を繰り返していました。
この父の姿も、デズモンドに戦争の恐ろしさを教えてくれましたよ。
ドロシーとの出会いと入隊
15年後、青年となったデズモンドは、交通事故で負傷した男性を病院に運んだ際、看護師のドロシーと出会います。
彼女に一目惚れしたデズモンドは積極的にアプローチし、二人は恋に落ちました。
弟のハルが軍に志願したことに触発され、デズモンドも人の命を救う衛生兵として従軍することを決意します。
父は息子たちの入隊に猛反対しましたが、デズモンドの決意は固く、ドロシーにプロポーズして入隊していきました。
訓練所での苦難
訓練所でデズモンドを待っていたのは、想像を絶する苦難でした。
射撃訓練で銃を持つことを拒否したデズモンドに対し、鬼軍曹のハウエルは激怒します。
また、土曜日は安息日として訓練を拒否する姿勢も問題視されました。
仲間たちからはいじめを受け、夜中に暴行されることもありましたが、デズモンドは決して屈しません。
やがて軍はデズモンドを除隊させようと、軍法会議にかけることにしました。
結婚式の日にも拘留され、ドロシーを待たせてしまいます。
しかし法廷に父トムが現れ、上層部からの手紙を提出しました。
その手紙には、良心的兵役拒否は憲法で認められており、デズモンドの信念は尊重されるべきだと書かれていたのです。
こうしてデズモンドは無罪となり、晴れてドロシーと結婚式を挙げることができました。
沖縄戦ハクソー・リッジでの戦い
デズモンドたちが送られたのは、沖縄の前田高地、通称ハクソー・リッジでした。
崖を登った先では、日本軍との凄惨な戦闘が展開されます。
火炎放射器で焼かれる兵士、手足を吹き飛ばされる兵士、地獄のような光景が広がっていました。
デズモンドは武器を持たず、負傷した兵士たちの治療と救出に専念します。
激しい戦闘の末、アメリカ軍は一度撤退を余儀なくされました。
しかしデズモンドだけは戦場に残り、夜通し負傷兵を探し続けたのです。
彼はロープを使って次々と負傷兵を崖下に降ろしていきました。
敵味方を問わず、日本兵までも救出する姿に、仲間たちは驚愕します。
訓練時代にデズモンドをいじめていたスミティも、致命傷を負いながらデズモンドの腕の中で息を引き取りました。
夜が明けるまでにデズモンドが救出した兵士の数は、驚くべきものとなっていましたよ。
最後の戦いと帰還
上官や仲間たちはデズモンドの勇気と献身に心を打たれ、彼を尊敬するようになります。
次の作戦では土曜日でしたが、兵士たちは全員がデズモンドの祈りが終わるのを待ってから出撃しました。
最後の戦闘では、日本軍の自爆攻撃などさらに激しい戦いとなります。
デズモンドは上官グローバーを守るために手榴弾を蹴り飛ばしましたが、自身も破片で負傷してしまいました。
それでも彼は担架で運ばれる際、ドロシーからもらった聖書を手放しませんでした。
デズモンドは沖縄戦で75人もの兵士の命を救い、良心的兵役拒否者として初めて名誉勲章を授与されます。
戦後、彼はドロシーと幸せな結婚生活を送り、1991年に妻が亡くなるまで添い遂げました。
デズモンド自身は2006年に87歳で永眠しています。
映画『ハクソー・リッジ』感想・見どころ
圧倒的な戦闘シーンの迫力
本作の最大の特徴は、何と言っても戦闘シーンの凄まじさです。
『プライベート・ライアン』を超えたとも評される戦闘描写は、本当に目を覆いたくなるほどリアルで残酷ですよ。
メル・ギブソン監督は、CGや特殊効果に頼らず、実際の撮影現場で可能な限りリアルな映像を作り上げました。
炎に包まれる兵士、飛び散る肉片、血まみれの戦場…そのグロテスクな描写は、戦争の悲惨さを容赦なく突きつけてきます。
日本での公開は「PG12」指定でしたが、正直なところもっと厳しい制限があってもおかしくないレベルです。
戦争映画に慣れていない方は、心の準備をしてから観ることをおすすめしますよ。
ただし、この残酷な描写にはしっかりとした意味があります。
戦場の地獄のような光景があればあるほど、武器を持たずに人を救い続けるデズモンドの姿が際立つのです。
この対比こそが、本作の素晴らしい演出なんですよ。
実話だからこその重み
『ハクソー・リッジ』が他の戦争映画と一線を画すのは、これが実話に基づいているという点です。
デズモンド・ドスは実在の人物で、本当に75人もの兵士を救出し、名誉勲章を授与されました。
映画のエンディングでは、実際のデズモンド本人や戦友たちのインタビュー映像が流れます。
この映像を観ると、どんなに信じられないような出来事も、本当に起こったことなんだと実感できますよ。
実話だからこそ、デズモンドの信念の強さがより一層心に響きます。
フィクションなら「そんなことあり得ない」と思えるような展開も、実際にあった出来事だと知ると、人間の可能性に希望を感じられるんです。
戦争という極限状態の中で、自分の信念を貫き通すことがどれほど難しいか。
そしてそれを成し遂げたデズモンドがどれほど勇気ある人物だったか。
実話の重みが、この映画をただの戦争映画ではなく、人間讃歌の物語へと昇華させていますよ。
信念を貫く姿勢に学ぶもの
デズモンドが最も素晴らしいのは、最後まで信念を曲げなかったという点です。
周囲から非難され、暴力を受け、軍法会議にかけられても、彼は「人を殺さない」という信念を守り通しました。
普通の戦争映画なら、主人公が戦場で成長し、最終的には武器を取って戦うという展開になりがちです。
しかし本作のデズモンドは変わりません。
彼が変わらないことで、周囲が変わっていくのです。
最初はデズモンドをバカにしていた仲間たちも、彼の献身的な行動を目の当たりにして、心から尊敬するようになります。
これは私たちの人生にも通じる教訓ですよね。
自分の信念を持ち、それを貫き通すことの大切さ。
周りに流されず、自分が正しいと思うことを実行する勇気。
デズモンドの姿は、現代を生きる私たちにも大きな勇気を与えてくれますよ。
また、彼は敵である日本兵までも救出しました。
敵味方を超えた人道主義の精神が、ここには表れています。
戦争映画でありながら、特定の国への一方的なプロパガンダではなく、普遍的な人間愛を描いている点が素晴らしいんです。
キャストの演技力
主演のアンドリュー・ガーフィールドの演技は圧巻です。
線の細い外見が、デズモンドの純粋さと脆さを表現していますが、内に秘めた強固な意志も見事に演じ切っていますよ。
特に戦闘シーンでの恐怖と使命感が入り混じった表情は、観る者の心を掴んで離しません。
アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのも納得の熱演です。
ヒロインのテリーサ・パーマーは、清楚で優しいドロシーを好演しています。
彼女の存在が、デズモンドにとっての心の支えであることが伝わってきますよ。
そして特筆すべきは、父親役のヒューゴ・ウィービングです。
戦争のトラウマに苦しみ、酒に溺れる退役軍人を痛々しいほどリアルに演じていました。
息子の入隊に反対しながらも、最後は法廷で息子を救う姿に涙した観客も多いはずです。
脇を固める俳優陣も皆素晴らしく、映画全体のクオリティを高めていますよ。
『ハクソー・リッジ』は実話!デズモンド・ドスとは
デズモンド・ドスの生涯
デズモンド・トーマス・ドスは、1919年2月7日にアメリカ・ヴァージニア州で生まれました。
セブンスデー・アドベンチスト教会という、聖書の教えに非常に厳格なキリスト教の一派を信仰していました。
この宗教では十戒を文字通り守ることを重視しており、「汝、殺すなかれ」という教えが彼の人生を決定づけたのです。
1942年に軍に志願し、映画で描かれたように訓練所で大きな困難に直面します。
しかし最終的には良心的兵役拒否者として認められ、衛生兵として太平洋戦線に派遣されました。
1945年5月5日の沖縄・前田高地での戦闘で、デズモンドは一夜にして75人もの負傷兵を救出する奇跡的な活躍を見せます。
この功績により、同年10月にトルーマン大統領から名誉勲章を授与されました。
良心的兵役拒否者がこの勲章を受けたのは、史上初めてのことでしたよ。
戦後のデズモンド
戦後、デズモンドは妻ドロシーと静かな生活を送りました。
しかし戦場で負った傷は深く、片肺を失い、難聴にも苦しんだそうです。
また、映画では描かれていませんが、戦争のトラウマによる悪夢にも長年悩まされ続けました。
それでも彼は自分の信念を後悔することなく、晩年まで講演活動などを通じて平和の大切さを訴え続けたのです。
2006年3月23日、デズモンドは87歳でこの世を去りました。
彼の勇気と信念は、今もなお多くの人々に感動と勇気を与え続けていますよ。
『ハクソー・リッジ』はどこで見れる?配信情報
主要な動画配信サービス
『ハクソー・リッジ』は現在、複数の動画配信サービスで視聴可能です。
主な配信状況をご紹介しますね。
Hulu
Huluでは見放題作品として配信されています。
月額1,026円(税込)で視聴できますので、他の作品と合わせて楽しむことができますよ。
U-NEXT
U-NEXTでも見放題またはレンタル配信されています。
初回登録なら31日間の無料トライアル期間があるため、この機会に視聴するのもおすすめです。
Amazonプライムビデオ
Amazonプライムビデオではレンタル作品として配信中です。
字幕版・吹替版ともにレンタル可能で、料金は356円程度となっています。
レンタル期間は30日間で、一度視聴を開始すると3日間の視聴期限がありますので注意してくださいね。
その他のサービス
TELASA、Netflix、music.jpなどでも配信されている場合があります。
ご自身が利用している動画配信サービスで検索してみることをおすすめしますよ。
配信状況は変わる可能性があります
動画配信サービスの配信作品は定期的に入れ替わります。
視聴を検討される際は、必ず各サービスの公式サイトで最新の配信状況を確認してくださいね。
また、見放題かレンタルか、字幕版・吹替版の有無なども事前にチェックしておくと安心です。
まとめ:『ハクソー・リッジ』は必見の戦争映画
映画『ハクソー・リッジ』は、実在の英雄デズモンド・ドスの感動的な物語を描いた傑作です。
凄惨な戦闘シーンは確かに衝撃的ですが、そこには深いメッセージが込められていますよ。
人を殺さないという信念を貫き、戦場で75人もの命を救ったデズモンドの姿は、私たちに勇気と希望を与えてくれます。
戦争の恐ろしさを知ることも大切ですが、同時に人間の尊厳と可能性を感じられる、そんな作品なんです。
まだ観ていない方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
そして既に観た方も、もう一度見返すことで新たな発見があるかもしれませんよ。
デズモンド・ドスのような勇気ある行動を、私たちも日常生活の中で少しでも実践していきたいものですね。
HuluやU-NEXT、Amazonプライムビデオなど、複数の動画配信サービスで視聴可能ですので、この機会にぜひチェックしてみましょう。
信念を貫くことの大切さ、命の尊さ、人間愛の素晴らしさ。
『ハクソー・リッジ』は、そんな普遍的なテーマを戦争という極限状態の中で描き切った、まさに必見の一作ですよ。
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