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映画『マトリックス』あらすじと感想を徹底解説!結末までネタバレあり

映画『マトリックス』あらすじと感想!革命的SFアクションの魅力を徹底解説

あなたは「自分が生きているこの世界は本当に現実なのか」と考えたことはありますか。

1999年に公開され、世界中に衝撃を与えた映画『マトリックス』は、まさにその疑問を突きつける革命的なSF作品です。

独創的な世界観、息をのむアクションシーン、そして深い哲学的テーマが融合したこの作品は、20年以上経った今でも色褪せない魅力を放っています。

この記事では、『マトリックス』のあらすじを結末までネタバレありで詳しく解説し、実際に観た感想やおすすめポイントをお伝えします。

これから観る方も、もう一度観返したい方も、この記事を読めば『マトリックス』の世界をより深く理解できるはずですよ。

映画『マトリックス』の基本情報

まずは作品の基本情報を押さえておきましょう。

作品概要

公開年

1999年(日本公開も1999年9月)

上映時間

136分

ジャンル

SFアクション、サイバーパンク

監督

ウォシャウスキー兄弟(現在はウォシャウスキー姉妹)

製作国

アメリカ

主要キャスト

キアヌ・リーブス(ネオ/トーマス・アンダーソン役)

表の顔はプログラマー、裏の顔は凄腕ハッカーという二重生活を送る主人公です。

ローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス役)

ネオを救世主として導く、人類解放を目指すリーダー的存在です。

キャリー=アン・モス(トリニティ役)

モーフィアスと共に行動する謎めいた美女戦士で、物語の鍵を握る重要人物です。

ヒューゴ・ウィーヴィング(エージェント・スミス役)

マトリックスのシステムを守るプログラム、ネオたちの最大の敵となります。

映画『マトリックス』あらすじをネタバレ解説

ここからは『マトリックス』のストーリーを結末まで詳しく解説していきます。

まだ観ていない方は、ネタバレを含みますのでご注意くださいね。

起:仮想現実への目覚め

ニューヨークでプログラマーとして働くトーマス・アンダーソンは、裏の顔として「ネオ」という名の凄腕ハッカーとしても活動していました。

彼は最近、起きていても夢を見ているような奇妙な感覚に悩まされていました。

ある夜、自宅のパソコン画面に「マトリックスがあなたを見ている」という不可解なメッセージが表示されます。

導かれるように夜のクラブへ向かったネオは、そこで謎の美女トリニティと出会いました。

翌日、会社に宅配便で携帯電話が届きます。

鳴り響く電話に出ると、相手は探し求めていたモーフィアスでした。

モーフィアスは「エージェントがあなたを捕まえに来ている。今すぐ逃げろ」とネオに警告します。

しかし、ネオは最後の指示を実行できず、エージェントと呼ばれる黒服の男たちに逮捕されてしまいます。

取調室でのエージェントたちの威圧的な態度、そして信じられない光景を目の当たりにしたネオ。

気がつくと彼は自宅のベッドで目を覚まし、すべてが夢だったのかと混乱します。

再びトリニティの呼び出しを受けたネオは、ついにモーフィアスと対面しました。

モーフィアスはネオに「赤い薬」と「青い薬」を差し出します。

「青い薬を飲めば、すべてを忘れて元の生活に戻れる。赤い薬を飲めば、真実を知ることができる」

ネオは真実を知ることを選び、赤い薬を飲みました。

すると、彼の体が徐々に変化し、意識が別の場所へと移動していきます。

目を覚ましたネオがいたのは、液体で満たされたカプセルの中でした。

体中に管が繋がれ、周囲には同じようなカプセルが無数に並んでいます。

これが現実世界でした。

人類は機械に支配され、生体エネルギーを搾取されるために栽培されていたのです。

そして人々が生きていると信じていた世界は、機械が作り出した仮想現実「マトリックス」だったのです。

承:救世主としての覚醒への道

カプセルから廃棄されたネオは、モーフィアスたちのホバークラフト「ネブカドネザル号」に救助されました。

船内で目を覚ましたネオに、モーフィアスは衝撃的な真実を語ります。

現実世界は彼が知っていた1999年ではなく、それよりはるか未来でした。

過去に人類と機械の間で戦争が起こり、人類は劣勢に立たされました。

追い詰められた人類は最終手段として空を黒煙で覆い、太陽光で動く機械のエネルギー源を断とうとしました。

しかし機械は、人間の生体エネルギーを動力源とする技術を開発します。

こうして人類は機械に栽培され、脳にプラグを繋がれたまま仮想現実の中で一生を終えるようになったのです。

モーフィアスは、ネオこそが預言された「救世主」だと信じていました。

救世主とは、マトリックスを破壊し人類を解放する特別な存在です。

ネオは信じられない思いでしたが、仲間たちと共に訓練を始めます。

脳に直接プログラムを書き込むことで、カンフーをはじめとする様々な戦闘技術を瞬時に習得していきました。

その習得速度は驚異的で、モーフィアスと互角に渡り合えるほどでした。

訓練の中で、ネオはマトリックスの世界について多くを学びます。

仮想世界では心と体は繋がっており、仮想世界で死ねば現実世界でも死んでしまうこと。

エージェントと呼ばれる存在は、マトリックスのセキュリティプログラムであり、マトリックス内の誰にでも憑依できる恐るべき敵であること。

そんな中、乗組員の一人サイファーは、現実世界の過酷さに耐えかね、密かにエージェントと取引をしていました。

彼はモーフィアスを裏切る代わりに、マトリックスの世界に戻してもらう約束をしていたのです。

転:預言者との出会いと裏切り

モーフィアスは、預言者オラクルにネオを会わせるため、再びマトリックスに侵入します。

オラクルが住むアパートには、マトリックスの特性を理解し、超能力のような技を使う子供たちがいました。

その一人がスプーンを曲げる姿を見て、ネオも挑戦します。

「大切なのはスプーンが曲がることではなく、スプーンなど存在しないと理解することだ」

子供の助言を受け、ネオはスプーンを曲げ始めました。

そこへオラクルに呼ばれ、ネオは彼女と対面します。

オラクルは普通の主婦のような姿をしていましたが、不思議な力を持っていました。

彼女はネオをじっくり観察した後、意外な言葉を告げます。

「あなたは救世主ではない。でも誰かが救世主になるのかもしれないわね」

そして、ネオに一つの予言をしました。

「あなたは選択を迫られる。自分の命か、モーフィアスの命か」

部屋を出たネオは、モーフィアスにオラクルの言葉を伝えられませんでした。

脱出地点に向かう途中、ネオは黒猫が同じ動作を繰り返すデジャヴを目撃します。

デジャヴはマトリックスが変更された時に起こる現象でした。

彼らは罠にかかったのです。

エージェントたちが突入してきて、激しい銃撃戦が始まりました。

モーフィアスは仲間を逃がすため、自ら囮となってエージェントに捕まってしまいます。

一方、船に戻った裏切り者サイファーは、次々と仲間を殺害していきました。

しかし、殺し損ねたタンクに逆襲され、サイファーの裏切りは終わりを告げます。

船に戻ったネオとトリニティは、モーフィアスが捕らえられたことを知ります。

エージェントはモーフィアスから人類最後の都市ザイオンへのアクセスコードを聞き出そうとしていました。

タンクとトリニティはモーフィアスを見捨てる苦渋の決断をしようとしますが、ネオがそれを止めました。

オラクルの予言を思い出したネオは、モーフィアスを救うことを選択したのです。

結:救世主の覚醒

ネオとトリニティは、大量の武器を持ってマトリックスに再侵入しました。

モーフィアスが捕らえられているビルに突入し、圧倒的な戦闘力でエージェントたちと戦います。

ビルの屋上でエージェントの一人と対決したネオは、驚異的なスピードとトリニティとの連携でこれを撃退しました。

ヘリコプターを奪い、モーフィアスの救出に成功します。

この戦いぶりを見て、モーフィアスとトリニティは確信しました。

ネオこそが救世主だと。

地下鉄の脱出地点から、まずモーフィアスが脱出します。

次にトリニティが脱出しようとした瞬間、エージェント・スミスが現れました。

スミスは発砲しますが、トリニティは間一髪で脱出に成功します。

しかし脱出装置が破壊され、ネオは取り残されてしまいました。

逃げずにスミスと対峙することを選んだネオ。

二人の戦いは人間の領域を超えた、凄まじいものでした。

ネオはスミスを退けることに成功しましたが、スミスは別の人間に憑依して追ってきます。

ネオは次の脱出地点へと全力で走りました。

その頃、現実世界ではロボット兵器「センチネル」が船を発見していました。

対抗手段のEMP(電磁パルス)は、船の電子機器も停止させてしまうため、ネオが戻るまで使えません。

ネオは街を疾走し、なんとか脱出地点に到着します。

しかし、そこには先回りしたスミスが待ち構えていました。

スミスの銃弾がネオを貫き、彼は倒れます。

現実世界でもネオの心拍が止まりました。

トリニティは、オラクルから受けた預言を思い出します。

「あなたが愛する人が、救世主になる」

トリニティはネオに囁きました。

「立ち上がって。あなたは救世主なの。私がそう信じているわ。だって、私はあなたを愛しているから」

その言葉がネオに届き、彼は蘇りました。

マトリックス内でも立ち上がったネオに、エージェントたちは一斉射撃を浴びせます。

しかしネオが手のひらを向けると、すべての銃弾が空中で停止しました。

そして銃弾は床に落ちます。

ネオの目には、もはやマトリックスの世界はプログラムのソースコード、緑色の文字列にしか見えていませんでした。

スミスが殴りかかりますが、ネオはすべて防ぎ、圧倒的な力でスミスを撃退します。

最終的にネオはスミスの体内に飛び込み、内部から崩壊させました。

真の救世主として覚醒したネオの前に、他のエージェントたちは撤退していきます。

船にはセンチネルが侵入していました。

ネオは急いで脱出します。

その瞬間、モーフィアスはEMPを作動させ、すべての電子機器が停止しました。

センチネルも動きを止め、ネオは無事に現実世界へ戻っていました。

後日、ネオはマトリックス内から機械たちへメッセージを送ります。

「私は人々に自由な世界を見せる。すべてが可能な世界を。そして選択を与える」

そう告げたネオは、空へと飛び立っていきました。

映画『マトリックス』を観た感想とレビュー

ここからは、実際に『マトリックス』を観た率直な感想をお伝えします。

革命的な映像表現に圧倒される

何といっても『マトリックス』の最大の魅力は、革命的な映像表現です。

バレットタイムと呼ばれるスローモーション技術は、当時の映画界に衝撃を与えました。

トリニティやネオが銃弾を避けるシーンは、何度観ても鳥肌が立ちますよ。

360度カメラによる撮影技術、ワイヤーアクションを駆使した重力を無視したような動き。

これらの技術は、現在では多くの作品で使われていますが、その原点がこの『マトリックス』なのです。

20年以上前の作品とは思えないほど、今観ても全く色褪せない映像美に圧倒されます。

哲学的テーマの深さに考えさせられる

『マトリックス』は単なるアクション映画ではありません。

「現実とは何か」「自由意志とは何か」「人間とは何か」という深い哲学的問いを投げかけてきます。

赤い薬と青い薬の選択シーンは、この作品を象徴する場面です。

真実を知って過酷な現実を生きるのか、幸せな幻想の中で生きるのか。

この問いは、現代社会を生きる私たちにも通じるものがありますよね。

スプーンを曲げる子供の「スプーンは存在しない」という言葉も印象的でした。

自分が認識している世界が、果たして本当に真実なのか。

観終わった後も、そんな疑問が頭から離れません。

キャラクターの魅力と成長に引き込まれる

主人公ネオの成長物語としても、この作品は非常に魅力的です。

最初は自信のなかった彼が、徐々に自分の力を信じ、最後には救世主として覚醒する過程に心を動かされます。

モーフィアスの圧倒的な存在感とネオへの揺るぎない信念も素晴らしいです。

「信じれば見える」という彼の言葉は、作品のテーマを体現しています。

トリニティとネオの関係性も見どころの一つです。

彼女の愛がネオを蘇らせるシーンは、SF作品でありながら深い感動を与えてくれます。

敵役のエージェント・スミスも魅力的なキャラクターです。

冷徹で強大な敵でありながら、どこか人間的な部分も感じさせる彼の存在が、物語に緊張感を生み出しています。

音楽とサウンドデザインの完成度

『マトリックス』のサウンドトラックも見事です。

ロック、テクノ、オーケストラが融合した音楽は、作品の世界観を完璧に表現しています。

特にアクションシーンでの音楽の使い方が秀逸で、映像と音楽が一体となって迫力を生み出していますよ。

銃声、爆発音、マトリックスの世界独特の電子音。

これらのサウンドデザインが、仮想現実という設定をよりリアルに感じさせてくれます。

時代を超えて語り継がれる名作

1999年の公開から20年以上が経過していますが、『マトリックス』の魅力は全く衰えていません。

むしろ、AI技術の発達やVR技術の普及など、現代の技術動向を考えると、この作品のテーマはより現実味を帯びてきています。

「もし自分が生きている世界が仮想現実だったら」という問いは、決してSFの空想話ではなくなりつつあるのかもしれません。

視覚効果、アクション、哲学、すべてが高いレベルで融合した『マトリックス』は、まさに映画史に残る傑作です。

一度観たら忘れられない、そんな強烈な印象を残してくれる作品ですよ。

映画『マトリックス』の見どころポイント

『マトリックス』をこれから観る方、または再度観る方のために、特に注目してほしい見どころをご紹介します。

オープニングのトリニティのアクション

映画の冒頭、トリニティが警察とエージェントから逃走するシーンは必見です。

このシーンだけで、この作品がどれだけ革新的かが分かります。

壁を走る、信じられない高さから飛び降りる、そして電話ボックスでの衝撃的な展開。

一気に作品の世界に引き込まれますよ。

赤い薬と青い薬の選択シーン

モーフィアスがネオに二つの薬を差し出すシーンは、この作品を象徴する名場面です。

「真実を知るか、幻想の中で生きるか」という究極の選択。

このシーンの緊張感と、ネオの決断の重さをじっくり味わってください。

ネオとモーフィアスのトレーニングシーン

二人がカンフーで戦うトレーニングシーンは、視覚的にも物語的にも重要です。

「心が自由になれば、体も自由になる」というマトリックスの世界観が表現されています。

そして最後のモーフィアスの「信じれば見える」という言葉が印象的です。

ビル襲撃のアクションシーン

ネオとトリニティがモーフィアス救出のためにビルを襲撃するシーンは、圧巻のアクションです。

大量の武器、スローモーション、爆発。

娯楽映画としての完成度の高さを存分に楽しめる場面です。

ネオの覚醒シーン

物語のクライマックス、ネオが真の救世主として覚醒する場面は感動的です。

トリニティの愛の言葉によって蘇り、銃弾を止め、マトリックスのコードを見る。

この一連の流れは、何度観ても胸が熱くなります。

細かい伏線と演出

『マトリックス』は細部まで計算された作品です。

登場人物の名前には宗教的・神話的な意味があったり、画面の色使いが現実世界とマトリックスで異なっていたり。

何度も観ることで新しい発見がある、奥深い作品なんですよ。

映画『マトリックス』はこんな人におすすめ

『マトリックス』は幅広い層に楽しめる作品ですが、特に以下のような方におすすめです。

革新的な映像表現を楽しみたい方

映画史に残る革命的な映像技術を体験したい方には必見です。

CGとワイヤーアクションを組み合わせた表現は、今観ても新鮮な驚きがあります。

哲学的なSF作品が好きな方

単なるアクション映画ではなく、深いテーマ性を持つSF作品を求めている方にぴったりです。

「現実とは何か」という問いに興味がある方は、この作品から多くの示唆を得られるでしょう。

スタイリッシュなアクションを観たい方

黒いコート、サングラス、カンフー、銃撃戦。

クールでスタイリッシュなアクションが好きな方は絶対に楽しめます。

キャラクターの成長物語が好きな方

ネオが普通のプログラマーから救世主へと成長していく過程は、王道の成長物語です。

主人公の覚醒や変化を描いた作品が好きな方におすすめですよ。

映画史に残る名作を観ておきたい方

映画好きなら一度は観ておくべき、映画史に残る傑作です。

多くの後続作品に影響を与えた『マトリックス』を観れば、他の作品への理解も深まります。

映画『マトリックス』を視聴できる動画配信サービス

『マトリックス』は様々な動画配信サービスで視聴可能です。

主要なVODサービスでの配信状況をご紹介します。

U-NEXT

見放題作品として配信中です。

31日間の無料トライアル期間があるので、まだ登録していない方はこの機会に利用してみてはいかがでしょうか。

Amazon Prime Video

レンタルまたは購入で視聴可能です。

プライム会員の方は手軽に視聴できますよ。

Netflix

配信状況は変動することがありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。

dTV

レンタル作品として配信されていることがあります。

Hulu

配信状況は時期によって変わりますので、公式サイトでチェックしてみてください。

配信状況は変更される場合がありますので、視聴前に各サービスの公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

また、『マトリックス』には続編の『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』、そして最新作『マトリックス レザレクションズ』もあります。

1作目を観て面白いと感じたら、ぜひシリーズ全体も楽しんでみてくださいね。

まとめ:『マトリックス』は今こそ観るべき不朽の名作

映画『マトリックス』は、革命的な映像表現、深い哲学的テーマ、魅力的なキャラクター、そして圧巻のアクションが融合した傑作です。

1999年の公開から20年以上が経過していますが、その魅力は全く色褪せていません。

むしろ、AI技術やVR技術が発達した現代だからこそ、この作品のテーマはより一層リアルに感じられるのではないでしょうか。

「自分が生きている世界は本当に現実なのか」

この根源的な問いは、デジタル技術が進化し続ける現代社会において、決して荒唐無稽な空想ではなくなってきています。

まだ『マトリックス』を観たことがない方は、ぜひこの機会に体験してみてください。

そして一度観た方も、もう一度観返してみることをおすすめします。

きっと新しい発見があり、より深くこの作品の魅力を感じられるはずですよ。

赤い薬を選んだネオのように、あなたも『マトリックス』の真実を体験してみませんか。

この革命的な映画体験は、あなたの映画観を変えるかもしれません。