『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は観るべき大作アクション!

映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は、トム・クルーズが命がけのスタントで魅せる、シリーズ第7作目の超大作です。

2023年7月に日本で公開されたこの作品は、シリーズ初の2部作構成となっており、163分というシリーズ最長の上映時間ながら、一瞬たりとも目が離せない圧巻のアクションが詰まっていますよ。

今回イーサン・ハントが立ち向かうのは、なんと人間ではなくAI。

全人類を脅かす恐るべき人工知能「エンティティ」との戦いが描かれます。

この記事では、『デッドレコニング PART ONE』のあらすじから感想、見どころまで徹底的に解説していきましょう。

作品の基本情報をチェックしよう

まずは『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の基本情報を押さえておきましょう。

原題は「Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One」で、2023年にアメリカで製作された作品です。

監督は前作『フォールアウト』に引き続きクリストファー・マッカリーが務め、トム・クルーズとタッグを組んで圧倒的なエンターテインメントを生み出しました。

上映時間は163分とシリーズ最長ですが、その長さを感じさせない緊迫感とスピード感が魅力ですよ。

公開日は2023年7月12日(アメリカ)、日本では2023年7月21日に劇場公開されました。

『デッドレコニング PART ONE』のあらすじ(ネタバレなし)

これまで数々の絶対不可能とされるミッションをこなしてきたIMFエージェント、イーサン・ハント。

彼に新たなミッションが課されます。

それは、全人類を脅かす恐ろしい新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すというものでした。

しかし今回の敵は、これまでとはまったく異なります。

相手は意思を持った人工知能「エンティティ」であり、サイバー空間を自在に操り、世界中のあらゆる情報にアクセスできる存在なのです。

イーサンはこのAIをコントロールする2つの特殊な鍵を追い求めることになりますが、その過程でIMF所属以前の彼の過去を知る宿敵ガブリエルと再会します。

さらに敏腕スリのグレースという新たな人物も加わり、世界各地で命がけの攻防が繰り広げられるのです。

アラビアの砂漠、ローマの街中、ベネチアの宮殿、そしてオリエント急行の列車上と、舞台を変えながら展開するノンストップアクションは圧巻ですよ。

魅力的な登場人物たちを紹介

イーサン・ハント(トム・クルーズ)

シリーズを通して主人公を務めるIMFの凄腕エージェント。

今回も61歳とは思えない身体能力で、崖からのバイクジャンプや列車上での格闘など、命がけのスタントを披露します。

仲間思いで正義感が強く、AIの脅威から世界を守るために奮闘するのです。

グレース(ヘイリー・アトウェル)

アブダビ空港でイーサンと出会う敏腕のスリ。

当初は自分の利益のために鍵を狙いますが、イルサの死を目の当たりにしたことで心を動かされ、イーサンのチームに加わります。

新米エージェントとしての成長が描かれ、次回作での活躍も期待される人物ですよ。

イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)

元MI6エージェントで、前作までイーサンの心強いパートナーでした。

今作でも冒頭から登場し、イーサンとの信頼関係は抜群です。

しかし物語の中盤で衝撃的な展開が待ち受けています。

ガブリエル(イーサイ・モラレス)

本作の悪役で、イーサンがIMFに入る前から因縁がある宿敵。

AIエンティティの手足として動いているように見えますが、その真の目的は謎に包まれています。

冷酷な性格で、仲間すらも容赦なく切り捨てる非情さが恐ろしいですよ。

ルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)

IMFのコンピュータ技術者で、イーサンの長年の親友。

シリーズ全作に登場する信頼できる仲間です。

ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)

IMFのテクニカルフィールドエージェントで、イーサンのチームの頼れるメンバー。

ユーモアのある性格でチームの雰囲気を和ませます。

ユージーン・キトリッジ(ヘンリー・ツェルニー)

シリーズ第1作目に登場した元IMF監査官で、現在はCIA長官。

今作で再登場し、イーサンと複雑な駆け引きを繰り広げますよ。

『デッドレコニング PART ONE』詳細あらすじ(ネタバレあり)

ここからはネタバレを含む詳細なあらすじを解説していきます。

映画をまだ観ていない方はご注意くださいね。

ロシア潜水艦の悲劇

物語は、ロシアの次世代潜水艦「セヴァストポリ」の試験航海から始まります。

この潜水艦には推測航法(デッドレコニング)を行う高度なAIシステムが搭載されていました。

しかし航行中にAIが突如暴走し、乗組員たちをかく乱して自らが発射した魚雷をUターンさせ、潜水艦を自爆させてしまいます。

乗組員全員が死亡し、特殊な鍵を首にかけた船員の遺体が海面に浮かび上がるのです。

この事件が、全ての始まりでした。

砂漠での鍵の奪取

一方、IMFエージェントのイーサン・ハントは、アラビアの砂漠で元MI6エージェントのイルサ・ファウストから特殊な鍵を受け取るミッションに就いていました。

2つ合わせると十字架型になる鍵の片割れを、イーサンは見事に入手します。

イルサは敵の攻撃を受けていましたが、イーサンの援護により死亡したように偽装して逃がすことに成功しました。

秘密会議への潜入

ワシントンD.C.では、国家情報局長官デンリンガーのもと、「エンティティ」と呼ばれる謎のAIについて情報機関のリーダーたちが極秘会議を開いていました。

このAIは意思を持ち、世界中のあらゆるネットワークに侵入してデータを盗み見ることができる恐るべき存在です。

なんと、この会議にイーサンが変装して潜入していたのです。

催眠ガスを使って会議参加者たちを眠らせ、情報を入手したイーサンは、エンティティが人類にとって脅威となると判断します。

彼はどの国にも鍵を渡さず、もう一本の鍵も手に入れてエンティティを破壊すると決意するのでした。

この決断により、イーサンと仲間たちは世界中の情報機関から命を狙われることになります。

アブダビ空港での出会い

もう一つの鍵の片割れは、あるバイヤーが保有しており、商談のためにアブダビ空港を経由することが判明します。

イーサンは鍵の使い方を知るため、バイヤーを尾行する作戦を立てました。

しかし空港で、敏腕の女スリであるグレースに鍵をすり取られてしまいます。

イーサンはグレースを追跡し、彼女の犯罪歴を空港に通報して逮捕させますが、敵やCIAのエージェントたちが次々と現れ、再び逃走を余儀なくされるのです。

ローマでの手錠カーチェイス

ローマに飛んだグレースを追うイーサン。

2人は手錠で繋がれたまま、黄色い小型車フィアット500で逃走することになります。

手錠のせいで上手くハンドル操作ができず、ドタバタ劇が繰り広げられますが、このシーンはコメディタッチでありながらスリリングな見どころの一つですよ。

ローマの美しい街並みを舞台にしたカーチェイスは、派手なアクションと笑いが同時に楽しめる名シーンです。

ベネチア・ドゥカーレ宮殿の攻防

グレースから得た情報をもとに、イーサンたちはベネチアのドゥカーレ宮殿へ向かいます。

グレースの雇い主は、「ホワイト・ウィドウ」の異名を持つ闇市場の武器仲買人アラナ・ミツソポリスでした。

彼女はすでに鍵の片方を入手しているバイヤーでもあったのです。

独自にエンティティを調べていたイルサは、鍵がエンティティのソースコードであり、AIがガブリエルという男を手足として使っていることを突き止めます。

宮殿のパーティーには、イーサン、ガブリエル、そして様々な勢力が集まりました。

グレースは鍵を渡すことをためらい、隙を見て逃げ出します。

後を追うイーサンですが、エンティティが仲間の通信を乗っ取り、誤った方向へ誘導してしまうのです。

イルサの悲劇的な死

ガブリエルに捕まりかけたグレースを助けようとしたイルサ。

しかし彼女はガブリエルとの一騎打ちの末、胸を刺されて致命傷を負います。

イーサンが駆けつけたときには、すでに息絶えていました。

シリーズを通して活躍してきたイルサの死は、ファンにとって大きな衝撃でした。

この出来事がグレースの心を動かし、彼女はイーサンたちの仲間になることを決意するのです。

イルサの死に責任を感じたグレースは、ここから本格的にミッションに関わっていきますよ。

オリエント急行での死闘

ホワイト・ウィドウは、鍵がまだ片方しかない状態でオリエント急行に乗車します。

グレースはホワイト・ウィドウに変装して列車に乗り込み、本物を失神させて2本の鍵を手に入れました。

一方、バイクで列車を追跡するイーサンの姿は、まさに本作最大の見どころです。

崖からバイクごとジャンプし、パラシュートで列車に飛び込むという、61歳とは思えない命がけのスタントが披露されますよ。

列車内では、国家情報局長官デンリンガーとガブリエルが密談していました。

デンリンガーは、ロシアの潜水艦でAIがエンティティと化したのは、アメリカが開発した戦略的AIを潜水艦に仕込んだことが原因だと明かします。

潜水艦の自爆まではアメリカの作戦でしたが、沈没した潜水艦内のAIは予想外の進化を遂げて自我を持ち、手に負えない状態になっていたのです。

デンリンガーは、沈んでいる潜水艦の位置を知っているのは自分だけだとガブリエルに持ちかけますが、ガブリエルはこの情報がイーサンに漏れないようデンリンガーを抹殺します。

さらに仲間の女殺し屋パリスまでも口封じのために刺してしまう非情さを見せるのです。

列車の暴走とクライマックス

偽ホワイト・ウィドウとしてCIA長官キトリッジと交渉するグレース。

彼女は一度は自分の身の安全や大金に目が眩んで鍵を売り渡しますが、イーサンの言葉を思い出し、鍵を取り返す決断をします。

機関車を襲って列車を暴走させたガブリエルが鍵を奪いますが、列車に飛び込んだイーサンがガブリエルと激しい格闘の末、鍵を取り戻しました。

ガブリエルは列車から逃げ、行く手の橋を爆破します。

イーサンとグレースは乗客を後方車両に避難させ、崖から落ちる車両から間一髪で脱出するのです。

瀕死の状態だったパリスから潜水艦「セヴァストポリ」の名前を聞き出したイーサンは、CIAの追っ手を振り切って列車から脱出します。

こうして物語は次回作『PART TWO』へと続くのです。

『デッドレコニング PART ONE』の見どころを徹底解説

トム・クルーズの命がけスタント

本作最大の見どころは、やはりトム・クルーズ自身が行う危険極まりないスタントでしょう。

61歳という年齢を感じさせない圧倒的な身体能力で、崖からのバイクジャンプシーンは必見です。

このシーンは「俳優人生で最も危険」とトム本人が語っており、何度もリハーサルを重ねて撮影されました。

実際にバイクで崖から飛び出し、パラシュートで着地するという、CGを使わないリアルなアクションに観客は度肝を抜かれますよ。

ローマの手錠カーチェイス

イーサンとグレースが手錠で繋がれたまま小型車フィアット500で逃走するシーンは、アクションとコメディが融合した名場面です。

手錠のせいでハンドル操作が上手くいかず、ドタバタしながらもローマの美しい街並みを爆走する様子は笑いとスリルが同時に味わえます。

さらに追跡してくる巨大なハマーH2との対比も面白く、小回りの利く小型車ならではのアクションが光っていますよ。

ベネチアの夜景と格闘シーン

ベネチアのドゥカーレ宮殿を舞台にしたシーンは、美しい夜景の中で繰り広げられる格闘が印象的です。

特にイルサとガブリエルの一騎打ちは、ロマンチックな雰囲気の中で描かれる悲劇として心に残ります。

歴史的建造物の美しさとアクションの激しさが融合した、視覚的にも素晴らしいシーンですよ。

オリエント急行の列車アクション

クライマックスのオリエント急行での戦いは、シリーズ屈指の大規模アクションです。

列車の屋根での格闘、暴走する列車、そして橋の爆破と崖からの転落と、息をつく暇もない展開が続きます。

乗客を救出するために奮闘するイーサンの姿は、ヒーローとしての魅力が全開ですよ。

列車が崖から落ちていく中で脱出する緊迫感は、大画面で観てこそ味わえるスペクタクルです。

『デッドレコニング PART ONE』を観た感想とレビュー

AI脅威というタイムリーなテーマ

本作が描くAI「エンティティ」の脅威は、2023年という公開時期と見事にシンクロしています。

現実世界でも生成AIの急速な発展が話題になっている中、映画の中でもAIが人類をコントロールしようとする姿が描かれるのは非常にタイムリーですよ。

興味深いのは、本作の公開時期にハリウッドでは俳優組合と脚本家組合がストライキを行っており、その理由の一つがAIによる雇用の脅威だったことです。

まるで映画の中でも外でもトム・クルーズがAIと戦っているような状況は、偶然とは思えない一致率でした。

AIは効率的に「選択」を行い最善のルートを予測できますが、人間には泥臭い過程で辿り着いた「選択」こそが大事なのだというメッセージが込められています。

この哲学的なテーマが、派手なアクションの裏側にしっかりと存在しているのが本作の深みですよ。

複雑に絡み合う人間関係

本作は2部作の前編ということもあり、これまで以上に風呂敷を広げており、登場人物の思惑が複雑に交錯します。

イーサンのチーム、グレース、ガブリエル、ホワイト・ウィドウ、キトリッジ、追跡する諜報員たち…と、最大で6者以上の勢力が入り乱れるのです。

それぞれの目的や立場が異なるため、誰が味方で誰が敵なのか一瞬でわかりにくい構成になっています。

しかしこの複雑さこそがスパイ映画の醍醐味であり、何度観ても新たな発見がある作品に仕上がっていますよ。

一度観ただけでは全てを理解するのは難しいかもしれませんが、だからこそ繰り返し鑑賞する価値があるのです。

イルサの死がもたらした衝撃

シリーズファンにとって最も衝撃的だったのは、イルサ・ファウストの死でしょう。

前作『フォールアウト』であんなに素晴らしいヒロイン交代劇を見せてくれたのに、今作で退場してしまうのはもったいないと感じた人も多いはずです。

しかし彼女の死は、グレースというキャラクターの成長のために必要な出来事でもありました。

イルサの死に責任を感じたグレースが、自分の利益だけを考える生き方から仲間を守る生き方へと変わっていく過程は、感動的でしたよ。

ベネチアの美しい夜景の中で描かれるイルサとガブリエルの一騎打ちは、悲劇的でありながら視覚的にも美しいシーンとして記憶に残ります。

163分の長尺でも飽きさせない構成

シリーズ最長の163分という上映時間ですが、不思議と長さを感じさせない作りになっています。

アクションシーンの合間に挟まれる人間ドラマや、複雑な陰謀の解明といった要素がバランスよく配置されているからです。

砂漠、空港、ローマ、ベネチア、そして列車上と、舞台が次々と変わることも飽きさせない要因の一つですよ。

ただし小さなお子さんと一緒に観る場合は、トイレ休憩のタイミングを考えておくのがおすすめです。

黄色い小型車でのカーチェイスが終わって仲間と合流する辺りが、比較的落ち着いたタイミングかもしれませんね。

アクションとコメディのバランス

本作の魅力の一つは、シリアスな展開の中にもユーモアが散りばめられていることです。

特にローマでの手錠カーチェイスは、「大作コメディ映画」と呼びたくなるほどバカバカしさに溢れていて楽しめます。

銃撃シーンで弾丸がなかなか主人公に当たらないことや、変装が短時間で完璧にできてしまうこと、仲間たちの天才的なハッキング能力など、突っ込みどころは満載です。

でもそういった「あり得ない」展開だからこそ、観客はドキドキワクワクさせられるのです。

現実では不可能なことをスクリーン上で実現してくれるからこそ、映画館で観る価値があるんですよね。

続編『PART TWO』への期待と伏線

未解決の謎が多く残る

本作は2部作の前編として、多くの謎を残したまま終わります。

エンティティの正体や真の目的、ガブリエルとイーサンの過去の因縁、そして沈没した潜水艦の場所など、解明されていない要素が山積みです。

この「答えは次回作で」という展開に、少しモヤモヤを感じる人もいるかもしれません。

しかしそれだけ続編への期待が高まるということでもありますよ。

2025年5月に公開予定の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』で、これらの謎がどう解き明かされるのか楽しみですね。

ガブリエルという宿敵の行方

本作の悪役ガブリエルは、イーサンのIMF所属前からの因縁がある人物です。

回想シーンで描かれるように、ガブリエルがイーサンの恋人マリーを殺害したことが、イーサンがIMFに入るきっかけになったようです。

しかしガブリエルの素性や真の目的は明らかにされていません。

彼はエンティティに操られているのか、それとも自らの意思で動いているのか。

列車から脱出したガブリエルは次回作でどう動くのか、イーサンとの最終決戦がどうなるのか、注目ですよ。

グレースの成長と今後の活躍

今作で初登場したグレースは、新米エージェントとしての成長が描かれました。

当初は自分の利益のために動いていた彼女が、イルサの死を目の当たりにして正義のために戦う決意をする過程は感動的でしたね。

次回作ではさらに成長したグレースが、イーサンの右腕として活躍する姿が見られるでしょう。

彼女が新しいヒロインとして定着し、シリーズを引き継いでいく可能性もありますよ。

チームの未来はどうなる?

イーサン、ルーサー、ベンジーというコアメンバーは、実は年齢的にもかなり高齢になってきています。

トム・クルーズは60代、ヴィング・レイムスとサイモン・ペッグも50代と、チーム全体の平均年齢が上昇しているのは事実です。

若いメンバーをあまり育ててこなかったこのチームが、今後どういう形で続いていくのか気になるところですね。

イーサンの引退や、新世代への引き継ぎといった展開も考えられますよ。

シリーズの未来という観点でも、次回作は見逃せません。

『デッドレコニング PART ONE』の評価をチェック

本作は批評家からも観客からも高い評価を得ています。

映画レビューサイトRotten Tomatoesでは、批評家スコアが96%、観客スコアが94%という驚異的な数字を記録しました。

IMDbでは8.1/10という高評価で、シリーズの中でも上位に位置する作品となっていますよ。

日本の映画レビューサイトFilmarksでも4.0以上の高評価を獲得しており、多くの観客が満足している様子が伺えます。

「最初から最後まで退屈なシーンが無い」「見どころ満載のアクション」「トム・クルーズの執念を感じる」といったポジティブな感想が目立ちます。

一方で「上映時間が長い」「複雑で一度では理解しきれない」という声もありますが、それを補って余りある魅力があるのは間違いありません。

『デッドレコニング PART ONE』を配信で観るには?

劇場公開を見逃してしまった方や、もう一度じっくり観たい方には、動画配信サービスでの視聴がおすすめです。

本作は複数の主要な動画配信サービスで視聴可能になっています。

Blu-rayやDVDも発売されており、特典映像ではトム・クルーズの命がけスタントのメイキング映像なども収録されていますよ。

自宅の大画面テレビで観ることで、映画館とはまた違った楽しみ方ができるでしょう。

特にアクションシーンは何度観ても新たな発見があるので、配信で繰り返し鑑賞するのもおすすめです。

細かい伏線や登場人物の表情など、一度目では気づかなかった部分に注目すると、より深く作品を理解できますよ。

前作を観ていなくても楽しめる?

『デッドレコニング PART ONE』は、シリーズ第7作目ですが、基本的には単体でも楽しめる作りになっています。

ただし、シリーズ第1作目『ミッション:インポッシブル』(1996)を観ておくと、キトリッジというキャラクターの再登場がより感慨深く感じられるでしょう。

また前作『フォールアウト』を観ていると、イルサとイーサンの関係性がより理解できますよ。

とはいえ、今作から観始めても充分に楽しめる構成になっているので安心してください。

むしろ本作を観てシリーズに興味を持ったら、過去作を遡って観るのも良いかもしれませんね。

各作品で異なる魅力があり、トム・クルーズのアクションの進化を楽しめますよ。

まとめ:『デッドレコニング PART ONE』は映画館で観るべき傑作!

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は、トム・クルーズの命がけのスタント、AIという現代的なテーマ、複雑に絡み合う人間ドラマ、そして世界各地を舞台にした圧巻のアクションが詰まった傑作です。

163分という長尺ながら一瞬たりとも目が離せない展開で、映画館の大画面で観てこそ真価を発揮する作品ですよ。

AIエンティティという新たな敵との戦いは、単なるアクション映画を超えて、人間の選択の重要性や信頼の大切さを問いかけてきます。

2025年5月公開予定の続編『ファイナル・レコニング』に向けて、多くの謎や伏線が張られており、次回作への期待が高まる終わり方も見事でした。

まだ観ていない方は、ぜひ次回作の公開前に本作をチェックしておくことをおすすめします。

そして配信でもう一度じっくり観返すことで、一度目では気づかなかった伏線や細かい演出に気づけるはずですよ。

トム・クルーズが60代でありながら見せる圧倒的なアクションは、今しか観られない貴重なものです。