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Mr.インクレディブルのあらすじと感想を徹底解説!ネタバレありで家族の絆に感動

ピクサーが贈る珠玉のヒーロー映画「Mr.インクレディブル」をご存知ですか?
この作品は、かつて世界を救ったスーパーヒーローたちが法律で活動を禁止され、普通の生活を送る中で再び危機に立ち向かう姿を描いた感動のファミリーエンターテイメントなんですよ。
ただのヒーロー映画ではなく、家族の絆や夫婦の関係、子どもの成長といった普遍的なテーマが込められているからこそ、大人も子どもも心から楽しめる作品に仕上がっています。
今回は「Mr.インクレディブル」のあらすじをネタバレありで徹底解説し、実際に観た人たちの感想や見どころ、さらにはどこで視聴できるのかまで詳しくお伝えしますよ。
Mr.インクレディブルってどんな映画?作品の基本情報
まずは「Mr.インクレディブル」の基本情報から押さえておきましょう。
製作年と上映時間
「Mr.インクレディブル」は2004年に公開されたピクサー・アニメーション・スタジオ製作のアニメーション映画です。
上映時間は115分で、子どもから大人まで飽きることなく楽しめるちょうどいい長さになっていますよ。
監督とキャスト
監督を務めたのはブラッド・バード。
彼はこの作品で初めてピクサーに参加し、見事アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞しました。
声の出演には、クレイグ・T・ネルソン(Mr.インクレディブル/ボブ役)、ホリー・ハンター(イラスティガール/ヘレン役)、ジェイソン・リー(シンドローム役)、サラ・ヴォーウェル(ヴァイオレット役)、スペンサー・フォックス(ダッシュ役)など実力派が揃っています。
ピクサー初の人間が主人公の作品
「Mr.インクレディブル」は、ピクサーが初めて人間を主人公に据えた作品として注目を集めました。
それまでの「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」などはおもちゃや動物が主役でしたが、この作品では人間のリアルな感情や葛藤が丁寧に描かれているんですよ。
Mr.インクレディブルのあらすじをネタバレ解説
それでは、映画「Mr.インクレディブル」のあらすじを起承転結でネタバレありで解説していきましょう。
結末まで詳しくお伝えしますので、まだ観ていない方はご注意くださいね。
起:ヒーローたちの栄光と廃業
物語の舞台は、スーパーヒーローたちが活躍していた時代。
Mr.インクレディブルことボブ・パーとイラスティガールことヘレン・パーは、それぞれ怪力と身体の伸縮能力を持つ人気ヒーローでした。
彼らは日々悪と戦い、人々を危機から救い出す大活躍をしていたんですよ。
しかし、ヒーロー活動に伴う二次被害や訴訟問題が相次ぎ、世論はヒーローたちに批判的になっていきます。
「助けてほしくなかった」「怪我をした」といった訴えが相次ぎ、ついに政府はスーパーヒーローの活動を法律で禁止してしまうのです。
ヒーローたちは正体を隠し、一般市民として生きる道を選ばざるを得ませんでした。
Mr.インクレディブルとイラスティガールも結婚し、ボブは保険会社の会社員、ヘレンは専業主婦として平凡な日常を送るようになります。
二人の間には三人の子どもが生まれ、長女ヴァイオレットは透明化とバリア能力、長男ダッシュは超高速移動能力を持っていましたが、その力を使うことは固く禁じられていました。
承:抑圧された日常と密かなヒーロー活動
ヒーローを辞めて15年。
ボブは窮屈なオフィスで神経質な上司の下で働き、日々ストレスを溜め込んでいました。
会社は利益第一主義で、本当に困っている人を助けることができない現実に苛立ちを感じていたんですよ。
一方、家庭でも問題が山積みです。
ヴァイオレットは学校で好きな男の子に声をかけられず、能力を使って透明になってしまうほど内気な性格。
ダッシュは持ち前の超スピードを使いたいのに禁止され、いたずらばかりしてしまいます。
ヘレンは家族がスーパーパワーを隠して普通に生きることに順応していましたが、ボブだけは過去の栄光が忘れられませんでした。
彼は密かに元ヒーロー仲間のフロゾン(ルシアス)と共に、警察無線を傍受して非合法な人助けを続けていたのです。
そんなある日、ボブは目の前で起きた銀行強盗を見逃せず、止めようとした上司を殴ってしまい、とうとう会社をクビになってしまいます。
落ち込むボブの元に、ミラージュという謎の美女が現れました。
彼女は高額報酬と引き換えに、暴走した高性能戦闘ロボットの捕獲を依頼してきたのです。
久々にヒーローとして活躍できる喜びに燃えたボブは、家族に内緒でこの依頼を引き受けます。
島へ向かったボブは見事ロボットを倒し、再び自分の天職を見つけた気持ちになりました。
彼は新しいヒーロースーツを作り直し、トレーニングにも励むようになります。
転:シンドロームの罠と家族の危機
ミラージュから再び依頼を受けたボブでしたが、それは巧妙な罠でした。
依頼の黒幕は、かつてボブの大ファンだった少年バディ・パイン、現在のシンドロームだったのです。
少年時代、バディはMr.インクレディブルの相棒になりたいと申し出ましたが、ボブに邪険に扱われてしまいました。
その恨みを晴らすため、シンドロームは天才的な頭脳で高性能兵器を開発し、次々とスーパーヒーローたちを抹殺していたのです。
そしてついに、ボブも捕らえられてしまいます。
一方、ヘレンは夫のヒーロースーツに穴が開いていることに気づき、スーツの製作者エドナ・モードの元を訪れました。
エドナはスーツに発信器を取り付けており、それを頼りにヘレンは夫がシンドロームの島にいることを突き止めます。
ヘレンは子どもたち、ヴァイオレットとダッシュを連れてジェット機で島へと向かいますが、シンドロームに発見され攻撃を受けてしまうのです。
絶体絶命の危機の中、ヴァイオレットがバリアを張り、家族は海へ落下しながらも無事に生き延びました。
イラスティガールとしての能力を発揮したヘレンは、子どもたちに初めてスーパーパワーを全開で使うことを許可します。
島に到着した一家は、シンドロームの部下たちと激しい戦闘を繰り広げますよ。
ボブを助け出そうとするヘレンでしたが、シンドロームはミラージュを人質に取られても動じず、彼女を見捨てる冷酷さを見せました。
この行動にミラージュは心を動かされ、後にボブを助けることになります。
しかし、家族全員が捕らえられ、絶体絶命のピンチに陥ってしまうのです。
結:家族の絆が生んだ勝利と新たな始まり
シンドロームは自分の野望を明かします。
それは、自分が開発した巨大ロボットに街を襲わせ、そこに自分がヒーローとして現れて街を救い、称賛を浴びるという計画でした。
シンドロームが街へ向かった後、ヴァイオレットが透明化能力で拘束具を外し、家族全員を脱出させることに成功します。
街では既にシンドロームの計画が始まっていました。
巨大ロボットが暴れ回り、街は大混乱に陥ります。
しかし、シンドロームが作ったロボットはあまりにも高性能すぎて、製作者である彼自身にもコントロールできなくなってしまったのです。
そこにインクレディブル一家が到着します。
ボブの怪力、ヘレンの伸縮能力、ヴァイオレットのバリア、ダッシュのスピード、それぞれの能力を活かした息の合った連携プレイで、一家は見事ロボットを打ち負かすことに成功しました。
人々は再びヒーローたちの活躍に歓声を上げます。
しかし、面目を潰されたシンドロームは最後の悪あがきに出ました。
インクレディブル家に侵入し、ベビーシッターに預けていた末っ子の赤ちゃん、ジャック・ジャックを誘拐しようとしたのです。
ところが、このジャック・ジャックにもスーパーパワーが発現していました。
変身能力、発火能力、怪力など多彩な能力でシンドロームを攻撃し、その隙をついてボブがシンドロームにとどめを刺します。
シンドロームはマントがジェット機のエンジンに巻き込まれ、自滅してしまいました。
こうして危機を乗り越えたインクレディブル一家は、再びヒーローとして活躍する道を選びます。
そして今度は家族全員で、ヒーローとしての活動と普通の生活を両立させながら、より強い絆で結ばれていくのでした。
Mr.インクレディブルの登場キャラクターを紹介
「Mr.インクレディブル」に登場する魅力的なキャラクターたちを紹介しましょう。
Mr.インクレディブル(ボブ・パー)
超人的な怪力を持つ元スーパーヒーロー。
現在は保険会社で働いていますが、ヒーロー時代を忘れられず葛藤している中年男性です。
家族を愛していますが、自分の力を発揮できない日常にストレスを感じていますよ。
イラスティガール(ヘレン・パー)
身体を自在に伸縮させる能力を持つ元スーパーヒーロー。
ボブの妻で、現在は専業主婦として三人の子どもを育てています。
家族を守るためなら何でもする強い母親で、リーダーシップも抜群なんですよ。
ヴァイオレット・パー
インクレディブル家の長女で思春期の女の子。
透明化能力とバリアを張る能力を持っていますが、内気な性格で自分に自信が持てません。
物語を通じて大きく成長し、精神的にも強くなっていきます。
ダッシュ・パー
インクレディブル家の長男で元気いっぱいの少年。
超高速で走る能力を持ち、その力を使いたくてたまらないんですよ。
能力を抑えつけられている不満から、いたずらばかりしていましたが、危機の中で本当の力の使い方を学びます。
ジャック・ジャック・パー
インクレディブル家の末っ子の赤ちゃん。
最初は能力がないと思われていましたが、クライマックスで変身能力や発火能力など多彩なスーパーパワーを発揮して家族を救います。
シンドローム(バディ・パイン)
本作のヴィラン(悪役)。
かつてMr.インクレディブルに憧れていた少年でしたが、邪険に扱われた恨みから天才的な頭脳で兵器を開発し、ヒーローたちへの復讐を企てます。
「誰でもヒーローになれる」という歪んだ思想を持った悲しき悪役ですよ。
フロゾン(ルシアス・ベスト)
ボブの親友で元スーパーヒーロー。
大気中の水分を凍らせる能力を持ち、氷を自在に操ります。
ボブと共に密かな人助けを続けており、家族ぐるみの付き合いをしている頼れる仲間です。
エドナ・モード
天才的なヒーロースーツデザイナー。
小柄ですが強烈な個性を持ち、ヒーローたちのスーツを手がけてきました。
「マントは禁止よ」という名セリフが印象的で、実用性と安全性を最優先に考えるプロフェッショナルなんですよ。
Mr.インクレディブルの見どころと魅力
「Mr.インクレディブル」には様々な見どころがあります。
ここでは特に注目してほしいポイントをご紹介しましょう。
ヒーローが法律で禁止される斬新な設定
この作品の最大の特徴は、ヒーローたちが活動を法律で禁止されているという設定です。
正義のために戦っても、二次被害や訴訟問題で社会から非難されるという現実的な視点は、アメコミの傑作「ウォッチメン」などの影響を受けているんですよ。
ヒーローであることと社会で生きることの葛藤が、大人の観客にも深く響く内容になっています。
抑圧と解放が生み出す爽快感
物語前半では、ボブやダッシュがスーパーパワーを使えないもどかしさが徹底的に描かれます。
狭いオフィス、小さな車、理不尽な上司、能力を隠さなければならない日常。
この抑圧があるからこそ、後半で彼らが全力で戦うシーンの爽快感が何倍にも膨らむんですよ。
特にダッシュが島のジャングルを全速力で駆け抜けるシーンは、観ている私たちも一緒に解放される感覚を味わえます。
家族それぞれの成長物語
この映画は単なるヒーロー映画ではなく、家族の成長物語でもあります。
内気だったヴァイオレットは自信を持ち、髪型を変えて垢抜けた姿に変わります。
いたずらばかりだったダッシュは、能力をいつどう使うべきかを学びました。
ボブは自分一人で戦おうとする姿勢を改め、家族と力を合わせることの大切さを知ります。
ヘレンもまた、夫を信じて共に戦う決意を固めるのです。
それぞれのキャラクターが説得力のある成長を遂げる様子は、何度観ても感動しますよ。
息をのむアクションシーンの数々
ピクサーが初めて本格的なアクション映画に挑戦した本作は、映像表現も素晴らしいんですよ。
オープニングのMr.インクレディブルの大活躍シーン、島でのロボットとの戦い、ジャングルでの逃走劇、そしてクライマックスの街での戦闘。
どのシーンも緻密に計算された映像で、手に汗握る迫力があります。
家族それぞれの能力を活かした連携プレイは、観ていて本当にワクワクさせてくれますよ。
大人も考えさせられる深いテーマ
「Mr.インクレディブル」は子ども向けのアニメーションでありながら、大人が観ても考えさせられる深いテーマを含んでいます。
自己実現と家族の責任のバランス、社会からの承認欲求、才能を隠して生きることの苦しさ、正義とは何か。
こうした普遍的なテーマが、ヒーロー映画という娯楽作品の中に巧みに織り込まれているんですよ。
ジャジーな音楽が盛り上げる臨場感
マイケル・ジアッキーノが手がけた音楽も本作の魅力の一つです。
60年代のスパイ映画を彷彿とさせるジャジーでスタイリッシュなサウンドが、作品全体にレトロでクールな雰囲気を与えています。
アクションシーンを盛り上げる音楽は、観る者の興奮を最高潮に高めてくれますよ。
Mr.インクレディブルの感想・評価
実際に「Mr.インクレディブル」を観た人たちの感想や評価をご紹介しましょう。
家族愛に感動したという声
多くの視聴者が、家族の絆や愛情に感動したと語っています。
「最初はバラバラだった家族が、危機を通じて結束を強めていく様子に涙が出ました」
「夫婦の絆、親子の関係、きょうだいの成長、すべてが丁寧に描かれていて心に響きました」
といった感想が寄せられていますよ。
大人も子どもも、それぞれの立場で共感できるキャラクターがいるのが本作の強みですね。
ピクサーの脚本力に脱帽
「ピクサーの脚本は本当によく練られていて、伏線の回収も見事」
「マントが危険だというエドナのセリフが、ラストでシンドロームの最期に繋がるなんて完璧」
「キャラクターの成長が自然で説得力があり、何度観ても新しい発見がある」
という声も多く見られます。
緻密な脚本と無駄のないストーリーテリングは、さすがピクサーと言えるでしょう。
映像美と技術の高さに驚き
2004年の作品でありながら、その映像技術の高さに驚く人も多いんですよ。
「森や水の表現が本物みたいでびっくりした」
「アクションシーンの迫力が実写映画に負けていない」
「20年近く経った今観ても古さを感じさせない映像クオリティ」
といった評価が寄せられています。
ピクサーの技術力の高さを改めて実感させてくれる作品ですね。
ヒーローものの新しい形を提示
「ヒーローが社会から認められないという設定が斬新で面白かった」
「単純な勧善懲悪ではなく、現実的な問題を描いているところが深い」
「マーベル映画の『シビル・ウォー』よりも前に、ヒーローの責任問題を描いていたことに驚いた」
という感想もあります。
ヒーロー映画の常識を覆す設定が、多くの人の心を掴んだんですよ。
子どもから大人まで楽しめる完成度
「子どもと一緒に観たけれど、大人の方が楽しめたかもしれない」
「家族みんなで観て、それぞれ違うキャラクターに共感していた」
「何歳になっても楽しめる普遍的な作品」
といった声が多く聞かれます。
世代を超えて愛される理由は、この普遍性にあるのかもしれませんね。
Mr.インクレディブルはどこで見られる?VOD配信情報
「Mr.インクレディブル」を今すぐ観たいという方のために、配信情報をお伝えしましょう。
Disney+(ディズニープラス)で見放題配信中
「Mr.インクレディブル」を視聴する一番のおすすめは、Disney+(ディズニープラス)です。
Disney+では見放題作品として配信されており、月額990円(税込)でいつでも何度でも視聴できますよ。
ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナルジオグラフィック、スターの6ブランドの作品が16,000本以上見放題なので、続編の「インクレディブル・ファミリー」も一緒に楽しめます。
ディズニー作品が好きな方には、圧倒的にコストパフォーマンスが良いサービスと言えるでしょう。
Amazon Prime VideoやHuluでもレンタル可能
Amazon Prime VideoやHuluでは、レンタル配信が行われています。
レンタル料金は数百円程度で、レンタル期間は通常30日間、視聴開始から48時間以内という設定が一般的です。
単発で観たい場合や、既にこれらのサービスに加入している方は、レンタルという選択肢も良いでしょう。
VODで視聴するメリット
VODサービスを利用すれば、自宅で好きな時間に高画質で「Mr.インクレディブル」を楽しめますよ。
テレビの大画面でも、スマホやタブレットでも視聴可能なので、生活スタイルに合わせた楽しみ方ができます。
特にDisney+なら、ピクサーの他の名作も一緒に楽しめるので、映画好きには本当におすすめですよ。
まとめ:Mr.インクレディブルは家族みんなで楽しめる傑作
「Mr.インクレディブル」は、スーパーヒーロー映画でありながら、家族の絆や成長を描いた心温まる物語です。
かつてヒーローとして活躍していたインクレディブル一家が、再び危機に立ち向かう中で、それぞれが成長し、家族としての結束を深めていく姿は、観る者の心に深く響きますよ。
ピクサーならではの緻密な脚本、迫力あるアクションシーン、美しい映像表現、そして普遍的なテーマ。
すべてが高いレベルでまとまった本作は、何度観ても新しい発見があり、飽きることがありません。
子どもには冒険と成長の物語として、大人には家族や社会との関わりを考えさせられる作品として楽しめるでしょう。
まだ観たことがない方は、ぜひDisney+などのVODサービスで視聴してみてくださいね。
そして既に観たことがある方も、改めて家族と一緒に鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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