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映画『セブン』あらすじと感想を徹底解説!衝撃ラストの意味とは

映画『セブン』とは?―衝撃のラストが今も語り継がれる名作サスペンス

1995年に公開された映画『セブン』は、デヴィッド・フィンチャー監督が手掛けた傑作サイコ・サスペンスです。

全米で4週連続興行成績1位を記録し、日本でも大ヒットを飾りました。

公開から30年近く経った今でも、その衝撃的なラストシーンと緻密に練られたストーリーが映画ファンの間で語り継がれています。

キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件を追う2人の刑事の姿を描いたこの作品は、観る者の心に深い余韻を残す、まさに「観なければ損をする」映画なんですよ。

もしあなたがまだこの作品を観ていないなら、ぜひこの機会に鑑賞してみませんか?

映画『セブン』の基本情報

まずは映画『セブン』の基本情報をご紹介しましょう。

公開年:1995年

監督:デヴィッド・フィンチャー

脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー

キャスト:ブラッド・ピット(デビッド・ミルズ刑事)、モーガン・フリーマン(ウィリアム・サマセット刑事)、グウィネス・パルトロー(トレイシー・ミルズ)、ケヴィン・スペイシー(ジョン・ドウ)

上映時間:127分

製作国:アメリカ

年齢制限:R15指定

デヴィッド・フィンチャー監督にとって、この作品は『エイリアン3』に続く長編映画2作目でありながら、彼の名を世界に知らしめた出世作となりました。

その後も『ファイト・クラブ』『ゴーン・ガール』『ソーシャル・ネットワーク』など、数々の名作を世に送り出す彼の原点がここにあるんですよ。

あらすじ―退職間近のベテランと血気盛んな新人刑事のバディ捜査

ネタバレなしのストーリー紹介

舞台は治安の悪い大都会。

雨が降り続く陰鬱な街で、猟奇的な連続殺人事件が発生します。

退職まであと7日に迫ったベテラン刑事ウィリアム・サマセット(モーガン・フリーマン)は、長年の刑事生活で見てきた数々の罪悪に疲れ果て、人間に絶望していました。

一方、この街に新しく赴任してきた血気盛んな新人刑事デビッド・ミルズ(ブラッド・ピット)は、正義感にあふれ、刑事として一旗あげたいと意気込んでいます。

性格も経験も正反対の2人がコンビを組み、奇妙な連続殺人事件の捜査を開始します。

最初の事件は、極度の肥満男性が胃が破裂するまでスパゲティを食べさせられて死亡するという残虐なもの。

現場には「GLUTTONY(暴食)」という文字が残されていました。

続いて発生した第2の事件では「GREED(強欲)」の文字が。

サマセットは、これがキリスト教の「七つの大罪」になぞらえた連続殺人であることに気づきます。

つまり、犯人はあと5つの殺人を計画しているということ。

果たして2人は7人目の犠牲者が出る前に犯人を逮捕できるのでしょうか?

そして犯人の真の目的とは一体何なのか?

常に降り続ける雨と不穏な世界観

この映画の大きな特徴は、全編を覆う暗く不穏な雰囲気です。

物語の大部分で雨が降り続き、登場人物たちは誰も傘をささない。

画面全体が暗く、街の騒音が耳障りで、観ているだけで胃が痛くなるような緊張感が持続します。

ミルズと妻トレイシー(グウィネス・パルトロー)が住むアパートは、地下鉄が通るたびに激しく揺れるんです。

この「揺れる部屋」は、若い夫婦の心の揺れ、不安定さを象徴していると言えるでしょう。

デヴィッド・フィンチャー監督の映像センスが存分に発揮された、スタイリッシュでありながら息苦しい世界観が、この作品の最大の魅力なんですよ。

七つの大罪とは?―各殺人事件の詳細解説

キリスト教における七つの大罪

「七つの大罪」とは、カトリック教会において罪の源とされる7つの欲望や感情のことです。

グレゴリウス1世以来、伝統的に次の7つが挙げられています。

暴食(GLUTTONY)

強欲(GREED)

怠惰(SLOTH)

色欲(LUST)

高慢(PRIDE)

嫉妬(ENVY)

憤怒(WRATH)

犯人ジョン・ドウは、これらの「罪」を犯した者たちを、その罪にふさわしい方法で制裁していくのです。

第1の殺人:暴食(GLUTTONY)

極度の肥満男性が被害者。

胃の内壁が裂けるほどスパゲティを食べさせられ、内臓破裂で死亡しました。

後頭部には銃口を押し付けられた痕があり、犯人に強制され続けたことが判明します。

この最初の殺人シーンから、観客は作品の凄惨さを思い知らされることになります。

第2の殺人:強欲(GREED)

悪徳弁護士が被害者。

犯人によって体から贅肉を1ポンド分切り落とされ、大量出血で死亡しました。

現場には「GREED(強欲)」の文字が残されています。

第3の殺人:怠惰(SLOTH)

前科者の男性が被害者。

手首から先が切断され、舌も噛み切られた状態で発見されます。

驚くべきことに、この被害者は生存していました。

1年間もベッドに拘束され続けていたことが判明し、捜査陣を震撼させます。

第4の殺人:色欲(LUST)

娼婦が被害者。

陰部を刃物で切られたことによる大量出血で死亡しました。

第5の殺人:高慢(PRIDE)

美人モデルが被害者。

自慢の美しい顔をズタズタにされ、醜くなった自分の姿に絶望して自殺に追い込まれました。

犯人は直接手を下すのではなく、被害者自身に自殺を選択させるという残虐さを見せます。

残りの2つの大罪

ここまでで5つの大罪が実行されました。

残るは「嫉妬(ENVY)」と「憤怒(WRATH)」の2つ。

しかし、この最後の2つこそが、物語最大の衝撃を生み出すことになるのです。

豪華キャストの魅力―名優たちが織りなす緊張感

ブラッド・ピット―血気盛んな新人刑事ミルズ

デビッド・ミルズ刑事を演じたブラッド・ピット。

正義感が強く熱血漢で、感情で生きていると自ら語るミルズは、刑事としては不完全なキャラクターです。

実はブラッド・ピットは『セブン』と『12モンキーズ』を掛け持ちで撮影しており、多忙を極めていました。

撮影中、犯人を追跡するシーンで本当に左腕を骨折してしまったのですが、その後も撮影を続行したというエピソードがあります。

前後バラバラに撮影されるシーンの中で、骨折していないミルズも骨折した状態で演じきったプロ根性には脱帽ですよね。

ちなみに『12モンキーズ』ではゴールデングローブ賞助演男優賞とアカデミー賞助演男優賞にノミネートされており、この時期のブラピは神がかっていたと言えるでしょう。

モーガン・フリーマン―冷静沈着なベテラン刑事サマセット

ウィリアム・サマセット刑事を演じたのは名優モーガン・フリーマン。

長年の刑事経験から人間の闇を知り尽くし、世界に絶望しながらも、冷静に事件を分析する知性派刑事です。

実は企画段階では、アル・パチーノがサマセット役の候補に挙がっていたそうですが、最終的にモーガン・フリーマンが演じることになりました。

彼の落ち着いた演技と深みのある声が、作品全体に重厚感を与えています。

特にラストシーンでの独白は、映画史に残る名場面として今も語り継がれているんですよ。

ケヴィン・スペイシー―不気味な連続殺人犯ジョン・ドウ

猟奇的な連続殺人犯ジョン・ドウを演じたのは、ケヴィン・スペイシー。

同年公開の『ユージュアル・サスペクツ』でも不気味な悪役を演じ、この作品ではMTVムービー・アワード悪役賞を受賞しました。

「ジョン・ドウ(John Doe)」という名前は、英語圏で「名前がわからない人物」を指す時に使う名前で、日本でいう「名無しの権兵衛」のような意味です。

つまり、この恐ろしい犯人は「どこにでもいる普通の人間」を象徴しているとも言えます。

外見はいたって普通で、言っていることも見方を変えれば間違っているわけではない。

人間の本質を見抜く洞察力に長けた知能犯という、新たな犯人像の先駆けとなったキャラクターなんです。

グウィネス・パルトロー―不安げな表情が印象的な妻トレイシー

ミルズの妻トレイシーを演じたのは、グウィネス・パルトロー。

実は彼女は当時交際していたブラッド・ピットの紹介でこの役を得たそうです。

眉毛が薄く離れていて、いつも困ったような不安げな表情を浮かべる彼女の顔が、作品全体の不穏な雰囲気をより一層高めています。

細くて頼りない首や腕も含めて、ラストシーンを想像させる完璧なキャスティングだったと言えるでしょう。

この作品をきっかけに、グウィネス・パルトローは女優として大きく飛躍していきました。

衝撃のラストシーン解説―ネタバレあり

ここからは、映画のラストシーンについて詳しく解説していきます。

まだ作品を観ていない方は、ぜひ先に映画をご覧になってから読んでくださいね。

犯人の自首―物語は謎解きから試練へ

5つの殺人を終えた後、なんと犯人ジョン・ドウが自ら警察署に出頭してきます。

この展開に、初めて観た人は「これで終わり?」と拍子抜けするかもしれません。

しかし、ここからが本当の地獄の始まりなんです。

物語は謎解きサスペンスから一転、ミルズを試す最大の試練の物語へと変貌します。

犯人は「残りの2つの大罪の現場に案内する」という条件で自首したのです。

荒野へ向かう3人―緊迫の車中シーン

ジョン・ドウの指示で、ミルズとサマセットは犯人を車に乗せて荒野へ向かいます。

車中でジョンはよく喋り、ミルズを挑発し続けます。

ここでの会話から、ジョンは「憤怒」を象徴する人物として感情的なミルズを選んだことが観客に伝わってきます。

そして、仲睦まじいミルズ夫婦の姿を「嫉妬」していたのは、他でもないジョン自身だったのです。

箱の中身―トレイシーの首

高圧線鉄塔が立ち並ぶ荒野で車を停めると、一台のバンがやってきます。

バンから降りた配達人が持ってきたのは、ミルズ宛ての箱。

箱を開けたサマセットは愕然とします。

中に入っていたのは、ミルズの妻トレイシーの首だったのです。

実はトレイシーは妊娠していたのですが、「こんな腐った世界に子供を産んでいいのか」と悩み、まだミルズには打ち明けていませんでした。

サマセットだけに相談していたトレイシーが殺されたことを知ったとき、サマセットの絶望は計り知れないものだったでしょう。

映画では箱の中身は直接映されません。

しかし、サマセットの表情とジョンの言葉から、観客は全てを理解してしまうのです。

最後の2つの大罪の完成

嫉妬(ENVY):ジョン・ドウ

ミルズ夫婦の幸せな姿に嫉妬したジョンは、トレイシーを殺害しました。

そしてミルズに自分を射殺させることで、計画を完成させようとします。

憤怒(WRATH):デビッド・ミルズ

妻を殺された怒りと憎しみから、ミルズは何度も躊躇しながらも、最終的にジョンを射殺してしまいます。

サマセットは必死に止めようとしますが、間に合いませんでした。

いや、もしかしたら本気では止めなかったのかもしれません。

サマセットはジョンと自分が似た考えを持っていることに気づいていたからです。

世界に絶望しているという点では2人は同じでした。

ただ、サマセットが「この世界から降りる(退職する)」ことを選んだのに対し、ジョンは「自分が神の代理人となって世界を立て直す」ことを選んだのです。

ブラッド・ピットの鬼気迫る演技

銃を構え、何度も犯人に向けては止め、また向けて葛藤するミルズ。

ブラッド・ピットの演技は、もはや演技を超えた何かを感じさせます。

そして撃つ直前、一瞬だけトレイシーの顔のアップが挿入されます。

このサブリミナル的な演出が、ミルズの心情を雄弁に語っているんです。

結局、ミルズは「憤怒」に負けてしまいました。

犯人の思惑通り、七つの大罪は全て完遂されたのです。

ジョンは自分が殺されることで、完全犯罪を成し遂げました。

サマセットの最後のセリフ―深淵の先の光

パトカーで連行されるミルズ。

そして映画はサマセットの独白で幕を閉じます。

「ヘミングウェイが書いていた。『この世は素晴らしい、戦う価値がある』と。後半だけは賛成だ」

このセリフは撮影後のラッシュで付け足されたものだそうですが、作品に深い余韻を与える名言となりました。

世界に絶望して退職を決めていたサマセットでしたが、ジョンとの対峙を経て、考えを変えます。

「この世界と戦い続ける」ことを選んだのです。

深淵を覗く者は、また深淵に覗かれる。

しかしサマセットは、深淵の先のわずかな光を見出したのではないでしょうか。

他のエンディング案もあった

実はこのラストシーン、他に2つの案が存在していました。

案1:サマセットがジョン・ドウを撃つ

これは映画会社側の案でしたが、ブラッド・ピットが「自分だったら絶対に引き金を引く」と反対して却下されました。

案2:ミルズがジョン・ドウを撃った直後に画面が暗転して終了

デヴィッド・フィンチャー監督が本当はこのエンディングを望んでいたそうですが、試写段階で「唐突すぎる」と評価され、最終的にサマセットのセリフを追加したバージョンが採用されました。

どのエンディングが良かったかは意見が分かれるところですが、最終版のラストは映画に深い余韻を残す完璧な結末だと言えるでしょう。

視聴者の感想・評価―今も色褪せない衝撃

圧倒的な支持を集める名作

公開から30年近く経った今でも、『セブン』は多くの映画ファンから絶賛されています。

「映画史に残る傑作サスペンス」

「ラストシーンの衝撃が忘れられない」

「何度観ても面白い」

「デヴィッド・フィンチャー監督の最高傑作」

こうした声がSNSやレビューサイトに溢れています。

特にラストシーンについては、「バッドエンディング」という評価もあれば、「考えさせられる深い結末」という評価もあり、観る人によって受け取り方が異なる点も魅力なんですよ。

グロ注意だが観る価値あり

七つの大罪になぞらえた殺人シーンは、確かにグロテスクで残虐です。

特に序盤の「暴食」と「怠惰」のシーンは、かなりの衝撃を受けるでしょう。

R15指定なのも納得の内容です。

しかし、単なるグロ映画ではありません。

緻密に練られたストーリー、名優たちの演技、スタイリッシュな映像美、そして深いテーマ性。

全てが高いレベルで融合した、真の意味での「名作」なんです。

グロ耐性がある方なら、絶対に観るべき作品だと言えるでしょう。

鑑賞後の余韻がすごい

多くの視聴者が口を揃えて言うのが、「観終わった後も頭から離れない」ということ。

強烈な余韻を残す作品として、『セブン』は他の追随を許しません。

鑑賞後は考察サイトを巡ったり、もう一度細部を確認したくなったり、誰かと語り合いたくなったりするでしょう。

それほどまでに、この映画は観る者の心に深く刻まれるのです。

考察ポイント―より深く作品を楽しむために

ジョン・ドウは本当に勝ったのか?

一見すると、犯人ジョン・ドウの計画は完璧に成功したように見えます。

七つの大罪を全て完遂し、ミルズを「憤怒」に堕とし、自分は殺されることで逃げ切った。

しかし、本当に彼は「勝った」のでしょうか?

ミルズは確かに銃を撃ちましたが、それは単なる「憤怒」だったのか、それとも「正義の執行」だったのか。

サマセットの最後のセリフは、「世界はまだ戦う価値がある」と宣言しています。

つまり、ジョンの思い通りにはならなかった、とも解釈できるのです。

サマセットはジョン・ドウの後継者なのか?

世界に絶望しているという点で、サマセットとジョン・ドウは似ています。

しかし、サマセットは善き人であり、決してジョンのような殺人者にはなりません。

最後に「戦う」と決意したサマセットは、ジョンとは正反対の方向で、つまり善の側で世界と戦い続けることを選んだのでしょう。

深淵を覗いたサマセットが見出したのは、絶望ではなく希望だったのです。

トレイシーはいつ殺されたのか?

映画では明示されていませんが、トレイシーが殺されたのは、おそらくジョンが自首する前日か当日の朝と考えられます。

ジョンはミルズの家の場所を知っており、最後の計画を実行するために彼女を殺害したのでしょう。

妊娠していたことを知っていたジョンが、どれほど冷酷な人間だったかが分かりますね。

箱の中身は本当に映されていないのか?

劇中では箱の中身は直接映されませんが、撮影現場ではグウィネス・パルトローの首の模型が用意されていたという噂があります。

しかし、デヴィッド・フィンチャー監督は最終的に直接見せないことを選びました。

モーガン・フリーマンは撮影中に「箱を16個か17個は開けていた」と語っており、何度もテイクを重ねた重要なシーンだったことが分かります。

観客の想像に委ねることで、より強烈な印象を残す演出となったのです。

『セブン』の視聴方法―VODで今すぐ観られる!

主要な動画配信サービスで配信中

映画『セブン』は、現在多くのVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスで視聴可能です。

Amazon Prime Video:見放題配信中

U-NEXT:見放題配信中

Hulu:見放題配信中

Netflix:配信状況は時期により変動

Disney+:配信なし

特にAmazon Prime Videoでは、初回30日間の無料体験期間があり、その期間中に見放題で視聴できますよ。

4K版も配信されている

最近では、4Kリマスター版も配信されているサービスがあります。

より美しい映像で、フィンチャー監督のこだわりの映像美を堪能できるんです。

30年近く前の作品ですが、4K版で観るとまた新たな発見があるかもしれませんよ。

VODなら何度でも見返せる

『セブン』のような作品は、一度観ただけでは気づかない細かい伏線や演出がたくさんあります。

見放題のVODサービスなら、気になったシーンを何度でも見返すことができますね。

ラストシーンの解釈を確認したり、細部の演出を楽しんだり、自分なりの考察を深めたりできるのがVODの魅力です。

映像美とサウンド―フィンチャーの才能が炸裂

今観ても古くないスタイリッシュな映像

1995年公開の作品とは思えないほど、『セブン』の映像は今観てもスタイリッシュです。

全編を覆う暗めの色調、陰影の強いライティング、計算し尽くされたカメラワーク。

デヴィッド・フィンチャー監督のセンスが存分に発揮された映像は、30年経っても色褪せません。

伝説のオープニングとエンディング

特に有名なのが、この映画のオープニングとエンディングです。

オープニングでは、不穏な音楽とともに犯人の日常が断片的に映し出されます。

そしてエンディングでは、通常は上へ上がっていくエンドロールが、なんと下へ降りていくんです。

この斬新な演出は、映画史における最高傑作のひとつと言っても過言ではないでしょう。

耳に残る不協和音

音楽も作品の雰囲気を作る重要な要素です。

街の騒音、耳障りな不協和音、緊張感を高める効果音。

全てが計算され尽くしたサウンドデザインが、観客を不穏な世界に引き込みます。

90年代サスペンスの黄金期―フィンチャーの快進撃

この頃のフィンチャーは凄かった

デヴィッド・フィンチャー監督にとって、90年代は最も輝いていた時期と言えるでしょう。

『セブン』(1995年)の後、『ゲーム』(1997年)、『ファイト・クラブ』(1999年)と、立て続けに傑作を生み出しました。

特に『ファイト・クラブ』は、カルト的な人気を誇る不朽の名作として知られています。

この3作品は、どれも暗く不穏で、人間の闇を描いた作品ばかり。

フィンチャー監督独特の世界観が確立された時期だったんですね。

その後の作品も注目

2000年代以降も、『ゾディアック』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』など、名作を次々と生み出しています。

しかし、やはり90年代のサスペンス作品群は特別な輝きを放っていると言えるでしょう。

『セブン』のような陰鬱なサスペンスをまた撮ってほしい、というファンの声も多く聞かれますよ。

まとめ―今すぐ『セブン』を観るべき理由

映画『セブン』は、公開から30年近く経った今でも多くの人々に衝撃を与え続ける不朽の名作です。

キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件、衝撃的なラストシーン、名優たちの圧巻の演技、スタイリッシュな映像美。

全てが高いレベルで融合したこの作品は、サスペンス映画の金字塔と言えるでしょう。

確かにグロテスクなシーンもあり、観ていて辛くなる部分もあります。

しかし、それを差し引いても余りある価値がこの映画にはあるんですよ。

観終わった後、あなたはきっと誰かと語り合いたくなるはずです。

考察サイトを巡り、もう一度細部を確認したくなるはずです。

それほどまでに強烈な印象を残す作品なんです。

もしあなたがまだこの映画を観ていないなら、今すぐVODで視聴してみませんか?

Amazon Prime VideoやU-NEXTなら、無料体験期間を利用して今すぐ観ることができますよ。

そして、すでに観たことがある方も、ぜひもう一度見返してみてください。

初見では気づかなかった伏線や演出に、新たな発見があるかもしれません。

『セブン』は、何度観ても新しい感動と衝撃を与えてくれる、真の名作なんです。

疲れているときや落ち込んでいるときは避けた方がいいかもしれませんが、心に余裕があるときにぜひ挑戦してみてくださいね。

この映画との出会いは、あなたの映画体験を確実に豊かにしてくれるでしょう。

さあ、今夜は『セブン』を観て、衝撃のラストを体験してみませんか?