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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還のあらすじと感想!結末まで完全ネタバレ解説

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」とは?作品の基本情報

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」は、2003年に公開された映画で、J・R・R・トールキンの小説「指輪物語」を原作とする三部作の完結編です。

監督はピーター・ジャクソンが務め、前作「旅の仲間」「二つの塔」に続き、中つ国を舞台にした壮大なファンタジー叙事詩が最高潮に達します。

上映時間は約201分(劇場版)と長丁場ですが、一瞬たりとも目が離せない展開が続きますよ。

主演はフロド役のイライジャ・ウッド、サム役のショーン・アスティン、アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセン、ガンダルフ役のイアン・マッケランなど、豪華キャストが勢揃いしています。

本作は第76回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞など11部門を受賞し、映画史に残る金字塔となりました。

ファンタジー映画の最高傑作として、世界中で愛され続けている作品です。

「王の帰還」のあらすじをネタバレ解説

ここからは、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」のあらすじを結末まで詳しく解説していきます。

ネタバレを含みますので、まだ作品を観ていない方はご注意くださいね。

物語の始まり~フロドとサムの旅路

物語は、冥王サウロンの力が宿る「一つの指輪」を破壊するため、モルドールの滅びの山を目指すフロドとサムの旅から始まります。

二人は道案内としてゴラムを連れていますが、ゴラムは指輪を取り戻そうと企んでいました。

前作「二つの塔」でフロドに一度は裏切られたと感じたゴラムは、フロドとサムの仲を引き裂こうと策略を巡らせます。

ゴラムはサムがフロドの食料を盗んだかのように見せかけ、フロドはサムを疑ってしまいます。

指輪の魔力に侵されつつあるフロドは、サムに対して冷たい態度を取り、ついに「帰れ」と言い放ってしまうのです。

傷つきながらも、サムはフロドのことを諦めきれず、遠くから見守り続けます。

一方、ゴラムはフロドを大蜘蛛シェロブの巣へと誘導し、罠にかけようとしていました。

ゴンドールの危機とアラゴルンの決断

同じ頃、ガンダルフとピピンはゴンドールの都ミナス・ティリスへと急いでいました。

サウロンの軍勢がゴンドールを狙っており、人間の最後の砦が陥落の危機に瀕していたのです。

ミナス・ティリスの執政デネソールは、息子ボロミアを失った悲しみから正気を失いかけており、適切な判断ができない状態でした。

デネソールはアラゴルンに対して不信感を抱いており、ローハンへの援軍要請も拒否します。

ピピンはゴンドールの兵士として仕えることを誓い、デネソールに忠誠を示しました。

一方、デネソールのもう一人の息子ファラミアは、父の命令でオスギリアスの奪還に向かいますが、圧倒的なオーク軍に敗れ、瀕死の重傷を負って帰還します。

息子の死を確信したデネソールは錯乱し、ファラミアもろとも火葬しようとする暴挙に出ます。

ローハンでは、セオデン王がゴンドール救援のために軍を集めていました。

そこへエルフのエルロンドが現れ、アラゴルンに伝説の剣「アンドゥリル」を手渡します。

この剣を手にした者は、かつて誓いを破った「死者の軍団」を従えることができるのです。

アラゴルンはレゴラスとギムリを連れて死者の道へと向かい、死者たちに呼びかけます。

最初は拒否された死者たちでしたが、アラゴルンが真の王であることを認め、彼に従うことを誓いました。

ペレンノール野の戦いと死者の軍団

サウロンの大軍がミナス・ティリスに迫り、ペレンノール野で歴史的な大会戦が始まります。

オークの大軍、巨大なオリファント(ムマキル)、恐怖を振りまくナズグルの襲撃に、ゴンドール軍は圧倒されていきます。

デネソールが指揮を放棄する中、ガンダルフが陣頭指揮を執りますが、圧倒的な戦力差は覆せません。

その時、炎の狼煙が次々と上がり、ローハン軍が到着します。

セオデン王の「進め!エオルの息子たちよ!」という雄叫びとともに、ローハンの騎馬軍団が突撃を開始しました。

この圧巻の騎馬突撃シーンは、本作屈指の名場面として語り継がれています。

しかし、ナズグルの王がセオデン王を襲い、王は致命傷を負ってしまいます。

その時、男として戦場に紛れ込んでいたエオウィンが立ち上がりました。

「私は男ではない!」と叫び、メリーの助けを借りてナズグルの王を討ち取ったのです。

それでもなお劣勢は続き、ゴンドールは陥落寸前まで追い込まれます。

その時、アラゴルンが死者の軍団を率いて戦場に現れました。

死者の軍団は無敵の強さでオーク軍を蹴散らし、ゴンドールを勝利に導きます。

誓いを果たした死者たちは、アラゴルンによって解放され、ついに安らぎを得ることができたのです。

クライマックス~指輪の破壊とサウロンの滅亡

フロドを見捨てられなかったサムは、シェロブに襲われて倒れたフロドを発見します。

サムは必死の思いでシェロブを撃退し、オークに捕らわれたフロドを救出しました。

二人は再び絆を取り戻し、最後の力を振り絞って滅びの山へと向かいます。

一方、アラゴルンたちはフロドに時間を稼ぐため、サウロンの本拠地である黒門へと向かいます。

圧倒的に不利な戦いですが、フロドを信じて最後まで戦い抜く覚悟を決めていました。

ガンダルフ、アラゴルン、レゴラス、ギムリ、メリー、ピピンたち旅の仲間は、黒門で待ち受けるサウロンの大軍と対峙します。

「フロドのために」という思いが、彼らを支えていました。

フロドとサムはついに滅びの山の火口にたどり着きますが、長い旅路で指輪の魔力に蝕まれたフロドは、最後の最後で指輪を手放すことができませんでした。

指輪を自分のものだと宣言し、指にはめてしまったのです。

その瞬間、ゴラムが襲いかかり、フロドの指を噛みちぎって指輪を奪い取りました。

指輪を手にして狂喜するゴラムでしたが、足を滑らせて火口へと転落してしまいます。

ゴラムは「愛しいしと」である指輪とともに溶岩の中へ消え、指輪は完全に破壊されました。

指輪の破壊と同時に、サウロンの魂も消滅し、オーク軍も崩壊していきます。

滅びの山が大噴火を起こす中、フロドとサムは崩れゆく岩場で死を覚悟しますが、ガンダルフが大鷲を連れて駆けつけ、二人を救出しました。

結末~王の帰還とフロドの旅立ち

指輪戦争が終わり、中つ国に平和が戻りました。

ミナス・ティリスではアラゴルンの戴冠式が盛大に執り行われます。

アラゴルンはついにゴンドールの王位に就き、エルフの姫アルウェンと結婚しました。

戴冠式にはフロドをはじめとする旅の仲間たちが招かれます。

アラゴルンが彼らに感謝の言葉を述べようとした時、フロドたち4人のホビットに対して、その場にいる全ての者が頭を下げて敬意を表しました。

「お辞儀をする必要はありません」とアラゴルンが言い、代わりに自らが、そして全ての人々がホビットたちに跪いたのです。

小さく弱い存在とされていたホビットたちが、世界を救った真の英雄として讃えられる、感動的なシーンです。

フロド、サム、メリー、ピピンは13ヶ月ぶりにホビット庄へと帰還しました。

サムはかねてから想いを寄せていたロージーと結婚し、幸せな家庭を築きます。

メリーとピピンも平和な日常へと戻っていきました。

しかし、フロドだけは指輪の魔力によって受けた心の傷が癒えず、以前のような生活を送ることができませんでした。

フロドはビルボが書き始めた「ホビットの冒険」に、自らの旅を「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」として書き加え、その本をサムに託します。

そして、ガンダルフやビルボ、エルフたちとともに、不死の国ヴァリノールへと旅立つことを決意しました。

港でサム、メリー、ピピンと別れの抱擁を交わすフロドの表情は、悲しみと安らぎが入り混じったものでした。

「さよならではない。ただ、また会うまでのお別れだ」というフロドの言葉を残し、船は静かに出航していきます。

サムは涙を流しながら、フロドの船を見送りました。

最後のシーンでは、サムが家族の待つ我が家へと帰り、「ただいま」と穏やかに微笑む姿が映されます。

長い旅が終わり、新しい時代が始まったことを感じさせる、心温まる結末です。

「王の帰還」の見どころと名シーン

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」には、映画史に残る名シーンが数多く詰まっています。

ここでは特に印象的な見どころをご紹介しますね。

圧倒的なスケールの戦闘シーン

本作最大の見どころは、何と言ってもペレンノール野の戦いです。

数万のオーク軍とゴンドール・ローハン連合軍が激突するこの戦闘シーンは、映画史上最大規模のスケールで描かれています。

CGと実写を組み合わせた映像技術は当時としては革新的で、今見ても迫力は色褪せません。

特にローハン軍の騎馬突撃シーンは圧巻です。

セオデン王の演説と共に、6,000騎もの騎馬軍団が一斉にオーク軍に突撃する様子は、鳥肌が立つほどの興奮を覚えますよ。

また、エオウィンがナズグルの王を倒すシーンも忘れられません。

「私は男ではない!」という台詞とともに、剣を振り下ろす姿は、女性の強さと勇気を象徴する名場面です。

死者の軍団が登場するシーンも幻想的で美しく、彼らが敵をなぎ倒していく様子は爽快感に溢れています。

フロドとサムの絆に涙

アクション満載の戦闘シーンとは対照的に、フロドとサムの友情物語も本作の大きな魅力です。

指輪の魔力に蝕まれ、サムを拒絶してしまうフロド。

それでもフロドを見捨てず、命がけで守り続けるサムの献身的な姿には、誰もが心を打たれます。

滅びの山への最後の道のりで、疲れ果てて歩けなくなったフロドを、サムが背負って登るシーンは涙なしには見られません。

「あなたを背負うことはできないけれど、あなた自身を背負うことはできる」というサムの台詞は、本作屈指の名言です。

崩壊する滅びの山で死を覚悟した二人が、故郷ホビット庄の思い出を語り合うシーンも感動的ですよ。

サムこそが真の英雄であり、彼の友情がなければ世界は救われなかったという事実が、静かに心に響いてきます。

アラゴルンの戴冠式

タイトルの「王の帰還」が実現する戴冠式のシーンは、三部作のクライマックスにふさわしい感動の場面です。

長い放浪の旅を経て、ついに真の王として認められたアラゴルンの表情には、重責と誇りが表れています。

ガンダルフがアラゴルンに王冠を授け、「さあ、エレッサール王よ」と呼びかけるシーンは、何度見ても胸が熱くなりますね。

そして、王となったアラゴルンとエルフの姫アルウェンが再会し、愛を確かめ合うシーンも美しく描かれています。

人間とエルフという種族を超えた愛の成就は、多くの視聴者の心に残る名場面となりました。

ホビットたちへの敬礼

戴冠式のシーンで最も感動的なのが、アラゴルンをはじめ全ての人々がホビットたちに跪くシーンです。

小さく力のない存在とされていたホビットたちが、世界を救った真の英雄として讃えられる瞬間です。

「お辞儀をする必要はありません」というアラゴルンの言葉と共に、王自らが、そして騎士たちや貴族たちが、一斉にホビットたちに頭を下げます。

このシーンは三部作を通じて描かれてきた「小さな者の勇気」というテーマの集大成であり、観る者の涙を誘います。

メリーとピピンの成長した表情、サムの照れくさそうな笑顔、フロドの穏やかな微笑みが印象的ですよ。

実際に観た人の感想・レビュー

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」を実際に観た人たちは、どのような感想を持ったのでしょうか。

様々な視点からのレビューをご紹介します。

三部作の完璧な完結編

「3時間を超える長さを感じさせない、息もつかせぬ展開でした。三部作を通じて描かれてきた全てのストーリーが、この最終章で見事に収束していく様子は圧巻です。特にバラバラになっていた仲間たちが再び集まり、それぞれの役割を果たして世界を救うという展開に感動しました」という声が多く聞かれます。

確かに、「旅の仲間」「二つの塔」で丁寧に積み上げられてきた伏線や人間関係が、本作で全て回収されていく構成は見事ですね。

アラゴルンの王位継承、フロドの使命完遂、ピピンとメリーの成長など、全てのキャラクターに納得のいく結末が用意されています。

戦闘シーンの迫力に圧倒

「ペレンノール野の戦いは映画史に残る名バトルシーンだと思います。ローハン軍の突撃シーンは何度見ても鳥肌が立ちます。CGと実写の融合技術も素晴らしく、20年以上前の作品とは思えないクオリティです」というアクション面を評価する声も目立ちます。

実際、この戦闘シーンの撮影には膨大な時間と労力が費やされており、エキストラだけでも数千人が動員されました。

巨大なオリファント、空を舞うナズグル、死者の軍団など、ファンタジー世界ならではの要素が詰め込まれた壮大なスペクタクルは、今見ても色褪せない魅力があります。

フロドとサムの友情に涙

「サムの献身的な友情に何度も涙しました。特に滅びの山でフロドを背負って登るシーンは、友情の尊さを改めて感じさせてくれます。フロドが指輪を破壊できなかったのも、結局ゴラムによって破壊されたのも、人間の弱さと運命の皮肉を感じさせる深いストーリーでした」という感想も多く寄せられています。

単なる勧善懲悪のファンタジーではなく、人間の弱さや葛藤が丁寧に描かれているからこそ、多くの人の心に響く作品になっているのですね。

ラストシーンが切ない

「フロドが最後に旅立ってしまうラストは、ハッピーエンドなのに切なさも感じました。サムが涙を流しながら見送るシーンは、本当に心に残ります。でも、サムが家に帰って『ただいま』と言うラストカットで、新しい時代の始まりを感じられて良かったです」という意見もあります。

指輪を破壊し世界を救ったにも関わらず、フロド自身は傷を癒すために中つ国を去らなければならないという結末は、単純な大団円ではなく、深い余韻を残します。

しかし、サムが家族のもとへ帰り、平和な日常を取り戻すシーンで終わることで、希望と再生を感じさせる構成になっていますよ。

何度見ても新しい発見がある

「初見から10回以上見ていますが、見るたびに新しい発見があります。キャラクターの表情や背景の細部まで作り込まれていて、何度見ても飽きません。エクステンデッド・エディションでは更に多くのシーンが追加されており、より深く世界観を楽しめます」というファンの声もあります。

本作は細部までこだわり抜かれた作品であり、何度でも楽しめる奥深さがあるのが魅力です。

セリフの一つ一つ、背景の小道具一つ一つにまで意味が込められており、見れば見るほど作品への理解が深まっていきますよ。

「王の帰還」はどこで観られる?配信情報

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」を今すぐ観たいという方のために、視聴方法をご紹介します。

本作は複数の動画配信サービス(VOD)で配信されていますので、ご自身に合ったサービスを選んでくださいね。

U-NEXTで見放題配信中

U-NEXTでは「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」が見放題作品として配信されています。

31日間の無料トライアル期間があるので、初めての方は実質無料で視聴できますよ。

さらにU-NEXTでは三部作すべてが見放題配信されているため、「旅の仲間」「二つの塔」から一気に観ることも可能です。

32万本以上の見放題作品があるので、他の映画やドラマも楽しめるのが魅力ですね。

Amazonプライムビデオでレンタル・購入可能

Amazonプライムビデオでは、レンタルまたは購入で視聴できます。

プライム会員の方なら、他の特典も利用できてお得ですよ。

また、エクステンデッド・エディション(拡張版)も配信されており、劇場版では見られなかった追加シーンを楽しむことができます。

原作ファンや映画をより深く楽しみたい方には、エクステンデッド・エディションがおすすめです。

Netflixでも視聴可能

Netflixでも「ロード・オブ・ザ・リング」三部作が配信されています。

既にNetflix会員の方は、追加料金なしで視聴できるのが便利ですね。

ただし、配信状況は時期によって変わる可能性があるので、事前に確認することをおすすめします。

DVDやBlu-rayでじっくり楽しむ

何度も繰り返し観たいという方には、DVDやBlu-rayの購入もおすすめです。

特にエクステンデッド・エディションのBOXセットには、メイキング映像や監督・キャストのコメンタリーなど、特典映像が豊富に収録されています。

作品の制作過程を知ることで、より深く映画の世界を楽しめますよ。

ニュージーランドでの壮大なロケーションや、特殊メイク、CG技術など、映画制作の裏側を知るのも非常に興味深いですね。

まとめ~「王の帰還」で完結する壮大な物語

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」は、三部作の完結編として、全ての物語が見事に収束する感動の大作です。

ペレンノール野の大会戦、フロドとサムの友情、アラゴルンの王位継承、そして指輪の破壊とサウロンの滅亡。

全てのエピソードが有機的に結びつき、壮大なクライマックスへと向かっていく構成は圧巻ですよ。

アカデミー賞11部門受賞という偉業が示すように、本作は映画史に残る金字塔となりました。

単なるファンタジー映画の枠を超えて、友情、勇気、犠牲、希望といった普遍的なテーマを描いた傑作です。

3時間を超える長さですが、一瞬たりとも目が離せない濃密な時間を体験できます。

戦闘シーンの迫力、キャラクターたちの成長、心に響く名台詞の数々。

何度見ても新しい発見があり、見るたびに感動が深まっていく作品です。

まだ観たことがない方は、ぜひ「旅の仲間」「二つの塔」から順番に観ることをおすすめします。

三部作を通して観ることで、キャラクターたちの成長やストーリーの深みをより強く感じられますよ。

既に観たことがある方も、時間を空けてもう一度観返してみてください。

きっと以前とは違った感動や発見があるはずです。

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」は、何年経っても色褪せない、永遠の名作と言えるでしょう。

あなたもぜひこの壮大な冒険の旅を体験してみてくださいね。